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【紀平真理子のオランダ通信】
フリースランドの酪農家訪問記(1)
- 紀平真理子
- 第5回 2013年11月20日
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現在、受講しているビジネス経済学の先生の実家が、家族経営の酪農家だということを知り、オランダ北東部のフリースランド州を訪問した。同州は50~100頭の乳牛と肉牛を飼養する農家が1480軒と最も多く、100~200頭が830軒、500頭以上も存在し、乳牛と肉牛を合わせて26万頭(100ha当たり約130頭)を有するまさに畜産州である。オランダの農家の間ではこんなジョークがあるそうだ。 「クオリティーが低いものしか作れない農家は、都市に憧れ、農場を捨てる」
その言葉どおり、同州の力のある農家は捨てられた農場を買い取り、経営面積を拡大し続けている。
今回、訪れたのは人口約1300人のアウデミールドゥム村にあり、70頭の乳牛を管理する中規模の酪農家、Durk Wieke En Haarsma農場だ。到着時刻の関係でランチをごちそうになった。グレイビーソースで煮た牛肉、こふきイモ、甘く煮たニンジンをお皿の上で混ぜ合わせていただく。ケチとして有名なオランダ人らしく、最後の最後までスプーンできれいに食べるのが特徴だ。そして、同じお皿で桃のコンポート(果物をシロップやワインで煮込んだ菓子)、搾りたての牛乳でつくったフロマージュ(チーズのこと、日本で販売されているカップデザートの約4個分の量)と続いたが、かなりの量を速いスピードで食べていたのには驚いた。「農家はすぐに仕事に戻るので、食べるスピードが速い。朝も早く、午後も体力を使うため、お昼にボリュームのある料理を食べるのよ」と聞いて納得した。私が住むアムステルダムではなかなか経験することのできない伝統的なオランダの食事風景だった。
今回、訪れたのは人口約1300人のアウデミールドゥム村にあり、70頭の乳牛を管理する中規模の酪農家、Durk Wieke En Haarsma農場だ。到着時刻の関係でランチをごちそうになった。グレイビーソースで煮た牛肉、こふきイモ、甘く煮たニンジンをお皿の上で混ぜ合わせていただく。ケチとして有名なオランダ人らしく、最後の最後までスプーンできれいに食べるのが特徴だ。そして、同じお皿で桃のコンポート(果物をシロップやワインで煮込んだ菓子)、搾りたての牛乳でつくったフロマージュ(チーズのこと、日本で販売されているカップデザートの約4個分の量)と続いたが、かなりの量を速いスピードで食べていたのには驚いた。「農家はすぐに仕事に戻るので、食べるスピードが速い。朝も早く、午後も体力を使うため、お昼にボリュームのある料理を食べるのよ」と聞いて納得した。私が住むアムステルダムではなかなか経験することのできない伝統的なオランダの食事風景だった。
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紀平真理子 キヒラマリコ
1985年、愛知県生まれ。2011年、オランダへ移住し、食や農業に関するリサーチ、本誌や馬鈴薯専門誌『ポテカル』への寄稿を開始。2016年、オランダVan Hall Larenstein University of Applied Sciences農村開発コミュニケーション修士卒業。同年10月に帰国し、農業関連記事執筆やイベントコーディネート、海外資材導入コーディネート、研修・トレーニング、その他農業関連事業サポートを行なうmaru communicateを立ち上げる。今年9月、世界の離乳食をテーマにした『FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの』を発行。食の6次産業化プロデューサーレベル3認定、日本政策金融公庫農業経営アドバイザー試験合格。
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