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編集長インタビュー

全国のうまいものを集めて、東京から故郷おこしをしよう!


昆 それでどうされたんです?
川野 それから3年ほど経った頃、NPOは十分にやり切ったなって思ったんです。じゃあ、次は何をするかなって考えた時、やっぱり東京で故郷おこしをやりたいな、って。NPOで培った人脈を生かしながら、青森の役に立てないかな、と。
昆 諦めきれなかったわけだ。
川野 事務所には、地方から上京する会員さんも訪ねてきていました。お茶を出して、話を聞いてあげたり、人の紹介を頼まれたり、同行したり、時間はかかるけれどお金にならないことをずっとやっていました。あるとき、上京した会員さんが、忙しい私を思いやってくれて、寄らずに帰りました。次は寄りますねというメールをもらったとき、それはそれで、せっかく東京に来たのだから、顔くらい出せばいいのにと思いました。同時にここが事務所でなくサロンだったら、わざわざ私にアポもとらなくてもいいし、皆がお茶代を払って自由に出入りできれば、私の持ち出しもなくなるし、パソコンの仕事も出来るし、交流の場になるのになーと思ったのです。その瞬間に100Wの電球が頭の周りで、バッバッバッバッバッって光ったみたいでした。これ、いけるぞって。それで2008年7月にオープンしたんです。飲食経験のない私がやるには、ここは思った以上に広過ぎるんですよね。だから知り合いからはチャレンジャーではなくただの無謀な人といわれるんですけど(笑)
昆 見る前に飛んでしまうタイプですね(笑)
川野 ええ。だって、私は赤ワインと白ワインのグラスの違いも分からず、焼酎はお湯を先に入れることも知らなかった。でも、そんな人が面白い店を始めたというので、NPO関係の人たちが叱咤激励に来るんです。
昆 開業の資金なんかはどうしたんです?
川野 10年間私を見てくれた人たちに出資をお願いしました。そうしたら2カ月ぐらいで1500万円を集められ、何とかスタートできた。飲食店の経験もないので、コンサルタントをつけました。経験がないことはむしろ良かったですね。知らないからこそ枠にはまらず、面白いことができた。それに、もし知っていたらやらなかったです。あまりに大変でしたから。ある時、私の一番の出資者に泣きついた。「先生知っていたら、やらなかったわ」って。そうしたら「良かったね、知っていたらやってなかったでしょ。無知も力なりって言うんだよ。」
昆 いい話ですね。
川野 返す言葉がなかったですよ。

「なみへい」の立地は、飲み屋が立ち並ぶ神田駅周辺にあっても、そこからひっそりと隠れるような路地にある。おまけに看板は目立たず、いささか探すのに手間取る。

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