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【北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信】
この300石の乾燥機は売り物ではありません……
- 西南農場 代表取締役 宮井能雅
- 第68回 2013年12月25日
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会場に着くとお目当ての乾燥機が所狭しと展示され、なかでも300石(45t、実稼働36t)のシズオカが販売する乾燥機のパンフレットが目に入った。これからはこんなグレートでなくちゃ、と思いつつ担当者に聞いてみたが、なんと「この乾燥機は売り物ではありません」とつれない対応が返ってきた。なぜ売る気のないモノをパンフレットに載せているのか、「だったら買わないよ」くらいのつもりでいた。
来季の乾燥場工事を考えると年末までには概要を決めなければならない。そんな折、当時隣町で小麦150haの勝部さんから太陽という台湾製300石の乾燥機の見積もりを見せられた。価格は破格で、300石のキャパを魅力的に感じた。
人の縁とは不思議なもので12月に入って、十勝・本別町の若き貴公子の名声を欲しいままにする前田茂雄さんとの電話で「ミヤイさん台湾に遊びに行きませんか?」となった。なんでもアイオワ州立大学時代の学友ジェイソン君からお誘いを受けている様子だ。
ちょっと待てよ、台湾って? 勝部さんが購入を考えていたのも確か台湾製だったことを思い出した。驚いたことに前田さんが使っている200石の乾燥機も元を辿れば台湾・太陽のライバル会社の三久(サンキュウ)という会社のものだという。
こうなると話は早い。クリスマスをめがけて台湾の乾燥機メーカー廻りの計画を練ったが、どうしても気になることがあった。いくら価格が安いといっても予備の部品を買ったところで、コメには使えるだろうが麦にはどう対応できるのか不安は残った。
魅力的な台湾製の大型乾燥機
来季の乾燥場工事を考えると年末までには概要を決めなければならない。そんな折、当時隣町で小麦150haの勝部さんから太陽という台湾製300石の乾燥機の見積もりを見せられた。価格は破格で、300石のキャパを魅力的に感じた。
人の縁とは不思議なもので12月に入って、十勝・本別町の若き貴公子の名声を欲しいままにする前田茂雄さんとの電話で「ミヤイさん台湾に遊びに行きませんか?」となった。なんでもアイオワ州立大学時代の学友ジェイソン君からお誘いを受けている様子だ。
ちょっと待てよ、台湾って? 勝部さんが購入を考えていたのも確か台湾製だったことを思い出した。驚いたことに前田さんが使っている200石の乾燥機も元を辿れば台湾・太陽のライバル会社の三久(サンキュウ)という会社のものだという。
こうなると話は早い。クリスマスをめがけて台湾の乾燥機メーカー廻りの計画を練ったが、どうしても気になることがあった。いくら価格が安いといっても予備の部品を買ったところで、コメには使えるだろうが麦にはどう対応できるのか不安は残った。
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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