ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

紀平真理子のオランダ通信

フリースランドの酪農家訪問記(3・最終回)


さすがオランダ、話していると最後はなぜかお金の話になる。しかし、いいことばかりではないようだ。
「以前、農家は燃料税が控除されていたんだけど、現在は燃料税が1リットルにつき40セントかかるので、1日に牛約1頭の生乳分の税金がかかってしまうんだよ。不思議なことに納入価格はずっと変わらず、約50セント/リットルだ。困ったもんだけど、経済危機もあるし、仕方がないね。先ほども話したように納入時期や餌やりのスケジュールをコンピュータで管理し、できるだけ効率的に育成して収入が得られるよう工夫しているよ。さあ、次は日本と商売でもしようか。一緒にやらないかい?」
ジョークを交えながら話し、2杯目のコーヒーを勧めてくれた。彼らの周りの変化に動じず、不満を笑いに変え、自分たちのやり方で状況を打破しようとする姿勢から学べることは多いのではないだろうか。

関連記事

powered by weblio