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さすがオランダ、話していると最後はなぜかお金の話になる。しかし、いいことばかりではないようだ。
「以前、農家は燃料税が控除されていたんだけど、現在は燃料税が1リットルにつき40セントかかるので、1日に牛約1頭の生乳分の税金がかかってしまうんだよ。不思議なことに納入価格はずっと変わらず、約50セント/リットルだ。困ったもんだけど、経済危機もあるし、仕方がないね。先ほども話したように納入時期や餌やりのスケジュールをコンピュータで管理し、できるだけ効率的に育成して収入が得られるよう工夫しているよ。さあ、次は日本と商売でもしようか。一緒にやらないかい?」
ジョークを交えながら話し、2杯目のコーヒーを勧めてくれた。彼らの周りの変化に動じず、不満を笑いに変え、自分たちのやり方で状況を打破しようとする姿勢から学べることは多いのではないだろうか。
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紀平真理子 キヒラマリコ
1985年、愛知県生まれ。2011年、オランダへ移住し、食や農業に関するリサーチ、本誌や馬鈴薯専門誌『ポテカル』への寄稿を開始。2016年、オランダVan Hall Larenstein University of Applied Sciences農村開発コミュニケーション修士卒業。同年10月に帰国し、農業関連記事執筆やイベントコーディネート、海外資材導入コーディネート、研修・トレーニング、その他農業関連事業サポートを行なうmaru communicateを立ち上げる。今年9月、世界の離乳食をテーマにした『FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの』を発行。食の6次産業化プロデューサーレベル3認定、日本政策金融公庫農業経営アドバイザー試験合格。
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