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【吉村明のみつひかり栽培日誌】
「みつひかり物語」(2)
- 三井化学アグロ(株) 営業本部マーケティング部ハイブリッドライス 種子グループ グループリーダー 吉村明
- 第2回 2014年02月20日
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1t獲りの育苗は、芽出しと高めの温度管理に注意
栽培のポイント(2)
稲の収量は穂数(A)×一穂粒数(B)×千粒重(C)×登熟歩合(D)で決まります。1t獲りが目標ですが、実際にはハードルが高く、いかに株を揃えるかが多収穫を実現する第一のポイントです(表1)。
その第一段階が育苗です。みつひかりは前述のような方法で採種していますので、種子の充実度に幅があります。種表面の汚れは問題ありません。その発芽を揃えるためには、発芽に影響を与える吸水のバラツキが生じないように、十分な吸水時間と酸素の供給(毎日水を換える)が欠かせません。
父親にインディカの血が多少入っていることもあり、発芽には一般品種よりも温度が必要になります。芽が出てしまえば問題ありませんが、発芽前に低温に晒されると芽の動きが止まってしまい、再び動き出すのに相当の時間を要します。また、温度が低いと苗が伸びづらいので、一般品種よりもやや高めの温度で育苗してください。育苗期間の温度が高まってくる5月上旬以降であればそれほど意識することはありませんが、「苗半作」の言葉通り、細心の注意を払ってください(表2)。
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吉村明 ヨシムラアキラ
三井化学アグロ(株)
営業本部マーケティング部ハイブリッドライス 種子グループ グループリーダー
1962年生まれ。1988年 北海道大学大学院農学研究科修了。同年 三井東圧化学(株)(現三井化学)入社、農業資材開発に従事(北海道工業所勤務)。1996年 本社異動後、ハイブリッドライス事業開発を担当になる。2000年に事業ごと三井東圧農薬⑭(現三井化学アグロ)に異動し、現在に至る。17年間「みつひかり」をライフワークに、全国を飛び回る。
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