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さらに、スーパーマーケットでの農産物の表示方法の違いも関係する。日本では産地(原産国)はもちろんのこと、生産者の顔と名前が表示されているものさえある。オランダではそのようなものはなく、袋に小さく原産国と品種名が記載されている程度だ。
農産物に限ったことではないが、日本は「可能な限り100%、不良品のないものを提供しなければ信用を失う、顧客優位の文化」を持っているといえる。これはヨーロッパにはない日本のすばらしい文化だが、その反面、価格上昇が起こる点や顧客は第一印象の見た目やブランドネーム重視でモノを選択する傾向がある点は否めない。
次回はより具体的にオランダ人に行なったヒアリングをもとに考察する。
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紀平真理子 キヒラマリコ
1985年、愛知県生まれ。2011年、オランダへ移住し、食や農業に関するリサーチ、本誌や馬鈴薯専門誌『ポテカル』への寄稿を開始。2016年、オランダVan Hall Larenstein University of Applied Sciences農村開発コミュニケーション修士卒業。同年10月に帰国し、農業関連記事執筆やイベントコーディネート、海外資材導入コーディネート、研修・トレーニング、その他農業関連事業サポートを行なうmaru communicateを立ち上げる。今年9月、世界の離乳食をテーマにした『FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの』を発行。食の6次産業化プロデューサーレベル3認定、日本政策金融公庫農業経営アドバイザー試験合格。
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