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独断注目商品REVIEW

GPSレベラー

■GPSレベラー
■お問い合わせ
スガノ農機株式会社
〒300-0405 茨城県稲敷郡美浦村間野字天神台300
TEL:029-886-0031
http://www.sugano-net.co.jp

レーザーレベラーへの要望が
転じて開発動機に

圃場の凸凹を均平する作業機としてレーザーレベラーは普及し、圃場を均平する作業機として認識されつつある。圃場整備に関わる交付金、補助金を上手に利用するケースも増え、徐々に導入が広がってきた。
水田でも畑でも凸凹があると、くぼ地に水がたまったり、雑草が生えたり、作物の生育に影響を及ぼす要因になる。その対策として、圃場の均平作業がある。レーザーレベラーを使えば、初めてでも比較的容易に高低差±2・5の精度で均平作業を行なうことができる。
圃場の畦にレーザー発光機を設置し、レベラー側がレーザー光を受光することで圃場の高低さをオペレータに知らせる。地表面の高い所の土を削って低いところへ運んでいき、圃場を水平または傾斜均平にする。土の移動量をいかに最小限に抑えるかはオペレータの経験や腕によるところである。
さて、レーザーレベラーのユーザーが増えると、使い方が多様になり、要望も挙がってくるようになる。例えば、均平作業は乾田直播や無代かき移植栽培には欠かせない工程であるため、乾田直播の普及とともにレベラーによる作業面積が拡大している。作業が集中するようになったことによる問題や、隣近所が同時に使うことで生じる問題などが技術の普及・浸透とともに表面化してきた。
なかにはレーザー光を利用している以上避けられない問題もある。
●発光機から少し離れるとレーザーが届かず、作業範囲が狭い
●隣の発光機のレーザーと干渉して誤作動を起こす
●発光機の移動・設置に手間と時間がかかる
●均平度の計測に時間を要する
以上の問題点を解決するべく、開発されたのがGPSレベラーである。その名前のとおりでレーザー光の代わりにGPSによる位置情報を利用して均平作業を行なう。

GPSの垂直方向の精度

近年はGPSガイダンスやGPS搭載のデジタルカメラなどが利用者を増やしており、農業現場でもGPSが広く活躍するようになった。一般的に自動車のカーナビや携帯電話に搭載されているような精度の低いGPSの垂直方向の精度は実に当てにならない。高速道路を走っているのに、カーナビが直下の一般道を走っていると認識してしまうケースを経験されたことはないだろうか。
このように、日常生活で主に利用しているGPSの情報は、ほぼ水平方向の位置情報である。測位方式を詳しく調べれば分かる。水平方向の位置情報より垂直方向の高さ情報のほうが精度は出ない。だが、GPSの測位方式には、カーナビで利用している「単独測位」、農業用のGPSガイダンスで利用している「DGPS(ディファレンシャル測位)」のほかに、高精度の「VRS(仮想基準点方式)」や「RTK─GPS(基地局)」などがある。
レーザーレベラーに代わる技術としては、垂直方向に±2・5と同等以上の精度が求められる。ゆえに、VRSやRTK─GPSなどの高精度なGPS測位を必然的に利用することになる。

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