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今月の数字

27回/1年間に家庭でアイスクリームを購入する頻度

最近、6次産業化の相談に呼ばれることが多くなった。ついでに直売所や道の駅に顔を出すと、大抵ジャムやドレッシングが陳列されている。人気の商品もあるのだろうが、割高な価格設定で商品が動いていない様子を見ると残念に思う。
生産者は期待に胸を膨らませて作ったのだろうが、どのようなお客様を想像したのか。こんな商品を作れば遠くから来る観光客が買ってくれるはずという幻想に振り回されているような気がしてならない。
ジャムもドレッシングも農産物を小規模単位で加工し、常温で長期保存できるため、生産側からすれば加工しやすい商品だ。しかし、消費者が毎日のように食べているわけではない。2013年の家計調査結果によれば、1年間にジャムを買った世帯は全体の25%、購入頻度は4.5回、最近人気のドレッシングも購入世帯は39%、購入頻度は7.5回である。もちろん、世の中には高価格帯のジャムやドレッシングを購入している人だっている。問題は、道の駅や直売所で売られている商品がその価格に見合った品質や価値を提供できているかということだ。特産品だから、珍しいからという理由で売れる時代ではない。自分たちのこだわりの農産物をどう加工したら魅力が引き出せるか。どのような商品を開発するか、どう味を決めるかで妥協してはいけない。

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