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イベントレポート

農村経営研究会 発足会

新たな農山村ビジネスを創出するため、(株】農業技術通信社が農業者と企業との出会いの場を提供する「農村経営研究会」が発足した。2月10日の初会合には全国から農業者と企業関係者14人が参加。当日の様子を紹介する。

ブドウの加工で売り上げ伸ばす

講演のトップバッターは長野県東御市でブドウを栽培する(株)秀果園の渡邉隆信代表。同社は1956年から「巨峰」を生産してきたが、「今や巨峰はどこにでもあるし、いい物を作れば高く売れるという時代は終わった」という。そこで売り上げと販売期間を伸ばすために始めたのが加工だ。
セミナーの会場に種なし巨峰の半生加工を持参した。これは「セミドライ巨峰」という名前で売っている。硬さとやわらかさが相半ばする食感は新しく、試食した参加者に好評だった。同社は種なしは栽培していないので、周囲の農家に生産を委託している。ほかにブドウを原料にジュースやパウンドケーキ、ジャムなども売り出している。地元のワイナリーとの共同企画で巨峰のスパークリングワインも開発した。また半生用の加工設備を整えているので、「今後は特産のリンゴやキウイフルーツ、アンズなども手掛けたい」と話した。
続いて静岡県JAみっかびの後藤善一専務が講演した。この2日後に農業技術通信社主催の視察セミナーで同JAを訪れた。その様子を今号12ページで紹介しているので、講演の内容はそちらに譲りたい。

生産施設のエネルギーを自給

最後に講演したのは長野県飯田市で(有)沢柳きのこ園を経営する沢柳幸弘代表。中央アルプスと南アルプスに囲まれた中で、同社は年間1000tを生産している。経営理念は「愛情と感謝」だという。
その理念に基づきエネルギーの自給を始めたばかり。生産施設内では重油に代わって廃材となったエノキ茸の培地を燃料にする加温装置を導入した。この講演の数日後から運転を始めるという。また施設の屋上にパネルを設置して、太陽光発電にも取り組んでいる。「山がちな地形なので、今後は発電に林業関係者も巻き込んでいきたい」と語った。

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