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北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信

私は本当にいい人なんです

政治にはそこそこ関心があっても、選挙カーに乗ったり、チラシを配ったりなどの現場の選挙活動にはまったく興味もない。父親が出馬した町議選のときは私が海外に行って金髪・ブルーアイとイチャツいてくれた方が世のため、選挙関係者のためと言われる始末である。
こんな小さな町でも町議選ともなると数百万円というから、35歳くらいの公務員の年収が1カ月間で動くのも普通である。父は名誉職以外の何物でもなく、金銭的には全くメリットはないと言っていた。
ある町議が連続当選を目指していたが、1日で聖徳太子(当時)が横になっても倒れなくなる状態になると、どこで聞いたのか、そんな事例を枚挙に暇がないくらい扱う国家権力から注意ともファイナル・コールにもとれるお言葉を拝聴することになる。その町議候補の息子が出入りしているある商店で、同じく出入りしている町の裏事情をよく知る人に「あまり派手にやるとさすがに動くからね」と。話はグルット回って連続当選を目指すご本人の耳に入ると、さすがにビビることになる。やはりお金を使うのは人を信用していない証のようにも感じる。
この地方ではこんな感じだが、十勝の事情は少しどころか全然違うようだ。ある方が「そのような金を使うような候補者は人徳がないから当選しない」と言い切る。選挙期間も忙しい4月下旬である。春作業で忙しいので人が集まっても政事が祭事にならないように自制できているのだ。ちなみに長沼の選挙はまだ祭事ができる雪深い2月20日ころである。この違いを知らない地元民は幸せなのであろう。
選挙結果の読みも大切なようだ。建前、手弁当ということになっているが現実はそうはいかない。選挙参謀なる人物が「こんなはずでは……」とホゾをかまないように人の出入りをチェックして、推定の票読みを候補者に報告することになる。その結果、誤差が5%程度になると、さー大変。候補者の努力なのか、国家権力が及ばない暗部の話なのか、それとも選挙参謀がすごいのか……。
どちらにしても細胞数は多くてもそれを格納するスロット数不足の私には理解できないので、この期間は事前投票を済ませ、極寒地に逃避することにしている。
国政選挙のときは、父の同級生が大臣経験者で、その後を継ぐことになった私と歳も同じ彼の息子に清き一票を投じようかという程度の積極性なのだから、政治に何かを期待する勘違いの度合いを示すメーターは左手を広げたときの小指の位置程度で下がりっぱなしだ。ん? 俺は50歳でまだ人差し指の位置だって?

危機対応に長けたリーダー

そして、今年2月に行なわれた東京都知事選挙は北海道のフルフラットになるカウチから踏ん反り返って拝見させていただいた。基本的には他人事ではあるが、ちょっと見方を変えれば日本の文化、良識、伝統、海外から見ると、日本そのもののブランド評価が決まり、首都のトップを誰にするのかを決める選挙なのだから、世界中が注目することになるのは当然である。

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