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江刺の稲

子実トウモロコシ作付けが100haを超えた

  • 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
  • 第217回 2014年05月19日

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今年、子実トウモロコシの作付けが100haを超える。まだ約100haに過ぎないというべきだが、全国の30人を超える農業経営者たちが穀物としてのトウモロコシ生産に取り組み始めた。
2012年のA-1グランプリで国産子実トウモロコシ生産の経営的可能性を語り、兵庫県の養鶏家・奥野克哉氏((株)オクノ)に供給している北海道長沼町の柳原孝二氏とその仲間たちのところには、大手商社から実験的に300tのトウモロコシを購入したいという要請も出てきた。長沼町、由仁町、岩見沢市にまたがる柳原氏の仲間たちだけで40 ha以上になりそうだ。本誌連載でおなじみの長沼町のヒール宮井(宮井能雅氏)も今年、柳原氏が作った販売チャネルに供給すべく13 haに播くそうだ。約100haの転作田で麦と大豆を作っている同氏は、トウモロコシを取り入れる経営的価値と同時に、トウモロコシを作ることで排水の改善を狙っている。
府県では昨年、初めて作付けした岩手県花巻市の盛川周祐氏は、同じ市内の養豚家・高橋誠氏のために仲間3人とともに5haに拡大する。高橋氏との地域自給関係は、物流コストを最小化できるメリットに加え、肥料を食うトウモロコシ生産に高橋氏の豚糞を使えることで経済的生産が可能になる。吸肥性の高いトウモロコシ生産では身近な場所からの家畜糞尿の調達が安定生産の条件だ。
同じく、昨年初めて作った秋田県大潟村の宮川正和氏は17 haにまで拡大するという。宮川氏もそうなのだが、水田ではなく畑で作る人々も出てきた。長崎県の山本栄氏(アリアケファーム(株))では、タマネギを作る畑に緑肥として作り、子実は酪農家に供給する。千葉県成田市のニンジン農家である瀧島敦志氏も緑肥と考えればいいじゃないかという人だが、同市内の水田農家・小泉輝夫氏らとともに地域にトウモロコシ収穫を請け負えるコントラクターを育てていこうと考えている。また、青森県の木村慎一氏も下北半島の畑に試し作りをすることにしており、同時に養鶏家に対して営業をかけているところだ。

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