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紀平真理子のオランダ通信

養鶏場システムRondeel(1)


これは、鶏愛護のみを目的として行なわれるのではなく、養鶏農家の利益向上かつ社会的にも受け入れられる新しい仕組みを作ることにも注力している。現状、養鶏農家が放し飼いをためらう理由として、(1)野鳥から伝染病をもらう恐れがある、(2)失踪などで管理が困難、(3)ケージ飼いより保有数が減少するためにコストがかかる、(4)抜け落ちた羽やほこりが生産者の健康を害する、という4点が挙げられている。その問題点を解決すべく、技術、動物の管理を併せ持つハウジングユニットで、なおかつ商業的に機能し、現在より農家が利益を得ることができるRondeelというハウジングシステムを開発した。すべてのセクションに屋根があり、屋外セクションもフェンスで覆われていることから、鶏は外気を浴びながらも病原菌を持った野鳥にさらされる心配がない。セクションごとに分けられた館内では衛生管理や疫病防止、糞尿の管理などが簡便だ。
次回は、Rondeelシステムの内容とオランダの卵の価格について詳細を述べる。

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