ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

特集

生かすも殺すも経営者次第の外国人実習生


■受け入れ前
【秘訣1
“しっかりした”送り出し機関と
協定を結んでいる“しっかりした”
受け入れ組合を選ぶのが第一歩】

日本の受け入れ組合は、送り出し機関と協定を結び、そこから実習生を派遣してもらう。各国の送り出し機関は数も多く、どの国のどの組合と協定を結んでいるかによって、受け入れ組合のあり方は変わってくる。西田氏は、受け入れ組合の選択について次のようにアドバイスする。
「しっかりした受け入れ組合を選ぶのが入口です。“しっかりした”とは、しっかりした送り出し機関と付き合っていることです。具体的には、受け入れ組合と送り出し機関がどういう方針で運営しているかを確認することが重要です。送り出し機関の体質によって、どんな実習生が来るかも異なります。しっかりした受け入れ組合を選べば、しっかりした送り出し機関が付いてくるということです。そして当然、実習生が来日してからのフォローもしっかりしています」
しっかりした受け入れ組合を選ぶことによって、まず実習生に起因するような大きなトラブルは避けることができる。たとえば、生活面で指導しきれずにまるで手に負えないとか、万引きなど法に触れることをしたとか、最悪のケースでは最初から失踪を目的にした入国がある。
西田氏の受け入れ組合の顧客では、このようなトラブルが起きたことはなく、実習生との関係もうまくいっているという。そこには西田氏が受け入れ組合として押さえているポイントが関係しているのだろう。

【秘訣2
現場を知っている
受け入れ組合はなお可】

西田氏は、自社において農業界での日本人の求人媒体を事業にしてきた。それゆえの強みがあるという。
「これまでも、農業の現場に行って経営者に会ったり、地域を見たり、何を作っているかということを身をもって学んできました。そういう経験があると、この農場にはこういう実習生が合うなということがわかってきます。それを生かして受け入れ組合を運営していることが他の組合とは異なるところだと思います」

【秘訣3
国柄によって異なる
実習生の違いを把握する】

かつては、中国からの実習生が多かったが、中国国内の経済成長に伴って高学歴化が進むほど、また都市部に近いほど、日本への実習生の希望者は少なくなっている。代わって中国以外の東南アジアの国々からの実習生が増えた。西田氏によれば、さまざまな国の実習生を受け入れるには実習生の国柄による習慣や考え方を押さえておくことが大切だという。

関連記事

powered by weblio