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【編集長インタビュー】
急成長するスペインの施設園芸に 後進国、日本の農家が学ぶべきこと
- 農事組合法人興里農場 代表 中村泰明
- 2014年07月24日
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施設も天敵も種苗以外は
すべてスペインの自前で
昆吉則(本誌編集長) 中村さんは和歌山県でバラをつくるだけでなく、インドネシアに行ったり、イスラエルの資材を輸入販売したり、海外にもよく視察に出かけていらっしゃいます。今回はスペインの施設園芸についてお話を伺います。
中村泰明((農)興里農場・代表) 6月中旬にスペイン南東部のムルシアに行ってきました。スペインに最初に行ったのは15年くらい前ですが、学ぶべきことが沢山ありますね。
昆 はじめに、中村さんの経営の概要を教えてください。
中村 和歌山県でバラを90aほどつくっていて、その他にインドネシアの温室は全部で3・5haくらいかな。15~16棟ありますが、イスラエルの資材がほとんどです。そのうちの2・6haでバラを栽培して、興里農場を経由して日本のマーケットに販売しています。菊はどうも合わなくて今は止めています。
昆 そんな中村さんは今回、スペインでどちらを訪ねたのですか?
中村 「ノベダデス・アグロカルロス」という会社がありまして、ハウスの施工から施設園芸のいろいろなことをやっています。その会社を訪ねて、農場にも案内してもらいました。灌水関係の材料をつくっている「アスード(Azud)」や資材を提供する「apr」は同じグループに属しています。
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中村泰明 ナカムラヤスアキ
農事組合法人興里農場
代表
1948年生まれ。近畿大学農学部を卒業後、父のミカン栽培を手伝う。その後、外車の平行輸入ビジネスを手がけたが、32歳で農業の世界に戻り、ミカン栽培をやめて、トマトと花のを栽培を始める。和歌山県でバラの栽培を中心に苗生産、資材販売を行なう一方、2001年よりインドネシアに農地を取得し、赤道直下の標高1000mの高地で大規模な温室栽培を始め、季節に関係なく良品質のバラを日本市場に供給してきた。海外に積極的に視察に出かけ、世界的な人的ネットワークを育んでいる。農事組合法人興里農場・代表。
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