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編集長インタビュー

急成長するスペインの施設園芸に 後進国、日本の農家が学ぶべきこと


昆 なるほど。その会社のあるムルシアとはどういうところですか?
中村 ムルシアは地中海側にあって、オレンジで有名なバレンシアと、イチゴの大産地のあるアルメリアの間にあります。バレンシアより太陽量が多いのでレモンがあったり、それから、果樹ではブドウが沢山あって、野菜ではレタス、タマネギ、キャベツまで作っていて、最近は、施設園芸がすごく盛んです。
昆 もともと、露地型のエリアだったのが、点滴潅がいをやるような、言ってみればイスラエル型の農業が発展してきたというわけですね。
中村 EUになってから強烈なスピードで伸びました。それまでは、輸出という形で商社に買いたたかれて、商社と商社でコミッションをとられて、マーケットに直接アクセスできなかったのが、今は生産者が直に世界中にアクセスできるようになったので凄いですよ。
昆 オランダでは、自国で出荷できないときはスペインなり、北アフリカから輸入して棚を抑えているという話で、スペインの園芸はオランダの競争相手になっていると。
中村 資本は、オランダからはほとんど来ていないと言っていました。ムルシアは、昔から土地が沢山あるので、オーナーは土地をたくさん持っているのですが、アルメリアは少し規模が小さくて、4万haとも5万haの温室があるとか。
昆 温室だけで4万ha?
中村 そうです。ほとんどが玉とりトマトをつくっています。天敵を使ったIPMなんかも結構やっているみたいで、それもオランダから購入するのではなくて、何もかもスペインの自前でやっていると。
昆 苗はどこからの調達ですか?
中村 種だけは結構オランダとか、イスラエルのものが入っているのではないでしょうか。

1ha当たりの施設施工費は
約2000万円

昆 オランダがあり、イスラエルがあるっていう時代から、中村さんは10年以上前からスペインもすごいと話しておられましたけど、さらにそれが成長しているわけですね。
中村 一気に来ていますね。
昆 温室の外側はガラスですか?
中村 いや、この地域ではもともと、ブドウ棚を使って作った温室が主流だったんです。今でも鉄骨にフィルムを張ったものが多いです。鉄骨は80mm角を使っているので、強度は十分。日本なら50mm角とか、50mm×75mmを使うのですが、それに比べれば肉厚です。貼っているフィルムはPO(ポリエチレン系)で0.2mm厚のものです。軒高は高くて5.5~6mくらいでしょうか。

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