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【小川幸夫の虫の世界から見る農業】
スズメバチも害虫の天敵
- 小川幸夫
- 第8回 2014年07月24日
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スズメバチは、肉食で他の昆虫を捕まえて食べてくれる益虫に当たる。また、蜜なども自分たちのご飯として食べるため、受粉の役割も果たす。筆者の畑にはたくさんのスズメバチが飛んでくるが、ウリ科害虫のウリハムシをオオスズメバチが空中で捕まえるのを見てからはスズメバチがとてもかわいらしく思えるようになった。成虫になるとかなり無敵になってしまう甲虫の害虫をも殺してくれる。アシナガバチとともに、食物連鎖の最上位に近い大事な益虫であり、天敵としての保護と利用ができないものかと考えている。
たくさんの種類が存在する
スズメバチといっても実はたくさんの種類が存在する。世界一大きいオオスズメバチ、美しい大きな巣を作るキイロスズメバチ、他にもコガタスズメバチ、モンスズメバチ、ヒメスズメバチ、クロスズメバチ、チャイロスズメバチなどいろいろだ。
餌として狩る昆虫もそれぞれ好みがある。害虫のヨトウやバッタからさまざまな昆虫を捕食してくれる。
巣を作る場所も個々に特徴がある。オオスズメバチは大木の根元の大きな洞に、キイロスズメバチは軒下に、コガタスズメバチは椿などの庭木の中に巣を作る。
スズメバチというと全部一緒のようなイメージを持ってしまうが、実際には生態が違って自然の中での役割分担ができているのだ。
スズメバチにとって
スズメバチというとどうしても怖く感じてしまうが、単独で飛んでいるスズメバチが刺してくることはまずあり得ない。むしろ、スズメバチにとって人間は非常に怖い存在であり、わざわざ己の身を危険にさらすようなまねはしない。仮に単独で飛んでいる蜂が万一怒ったとしても、すぐ刺してくるようなことはなく、まずカチカチとあごを鳴らして威嚇してくる。次に、体当たりしてきたりもする。刺してくるのはあくまで最終手段なのだ。
筆者は年間数千匹のスズメバチを殺してしまうが、生まれてこのかた、まだ一度も刺されたことがない。スズメバチたちが本気で戦うときは、自分たちの家である巣とその中にいる仲間や子供たちを守るときだけだ。
たくさんの種類が存在する
スズメバチ
スズメバチといっても実はたくさんの種類が存在する。世界一大きいオオスズメバチ、美しい大きな巣を作るキイロスズメバチ、他にもコガタスズメバチ、モンスズメバチ、ヒメスズメバチ、クロスズメバチ、チャイロスズメバチなどいろいろだ。
餌として狩る昆虫もそれぞれ好みがある。害虫のヨトウやバッタからさまざまな昆虫を捕食してくれる。
巣を作る場所も個々に特徴がある。オオスズメバチは大木の根元の大きな洞に、キイロスズメバチは軒下に、コガタスズメバチは椿などの庭木の中に巣を作る。
スズメバチというと全部一緒のようなイメージを持ってしまうが、実際には生態が違って自然の中での役割分担ができているのだ。
スズメバチにとって
人間は非常に怖い存在、
急襲してくることはない
スズメバチというとどうしても怖く感じてしまうが、単独で飛んでいるスズメバチが刺してくることはまずあり得ない。むしろ、スズメバチにとって人間は非常に怖い存在であり、わざわざ己の身を危険にさらすようなまねはしない。仮に単独で飛んでいる蜂が万一怒ったとしても、すぐ刺してくるようなことはなく、まずカチカチとあごを鳴らして威嚇してくる。次に、体当たりしてきたりもする。刺してくるのはあくまで最終手段なのだ。
筆者は年間数千匹のスズメバチを殺してしまうが、生まれてこのかた、まだ一度も刺されたことがない。スズメバチたちが本気で戦うときは、自分たちの家である巣とその中にいる仲間や子供たちを守るときだけだ。
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小川幸夫 オガワユキオ
大学卒業後に農業機械メーカーへ入るも、自身が思う理想の農業を目指すため、2001年に千葉県柏市の実家の農業を継ぐ。畑は1町5反、うち4反がビニールハウスで年間100品目の野菜を生産している。 20年前まで地元の市場に個選でネギを出荷していたが、ネギの価格が低迷したことを受けて自宅裏に直売所を設け、色々な野菜を作って地元の消費者に販売するようになる。現在は地元の百貨店や高級スーパーにコーナーを構えてもらっての販売のほか、大型直売所や年間200回以上の朝市での販売、また地元レストランをはじめとしたくさんの飲食店に野菜を供給している。
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