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北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信

「コーンってなんだ?」「トウモロコシよ」


実働は従業員に任せ、利益だけいただこうと考えたのが浅はかだったのか。結果として、泥の中を這いつくばるアジア農業文化の象徴である水田作業は、金髪・ブルーアイ志向が強い私には無謀な挑戦であり、能力を超える至難の業であると再認識した。したがって、挑戦を超えたディファイアンス(反抗の意味)の分野を模索することになったのだ。
冬の間に通い詰めている地元長沼町にある定期券を購入したら1回250円で利用できるジム「リフレ」で、A‐1グランプリ2012で最優秀賞をとった柳原孝二さんに会い、コーン栽培の魅力を拝聴し、後先考えず栽培を決断することになった。

GMコーンの
意図しない栽培

ふと考えてみたら、コーン栽培は初めてではなかったことを思いだした。2005年の秋に緑肥としてコーンを栽培したのだ。
長沼では町役場、JA(生産者)などの組織の集まりである協議会の判断で交付金の再配分を決めている。麦後にエンバクなどの作物を播種、栽培、すき込みをすると当時8万円/ha(現在は5万円/ha)の交付金が生産者に支払われるありがたい制度がある。当時、近所の白川敏文さんが麦後にコーンを栽培するとしっかりした根が伸びて、水はけが良くなると言っていたので、私も興味を持つことになった。
問題は交付金支払いの条件である、すき込み作業まで行なわなければならないことだった。100%すき込み作業をしなくても大目に見てくれたこともあり、麦後にコーンを播種して、根の張りだけを残すために時を見計らって除草剤散布だけで済まそうと考えた。播種して6週間後の9月下旬に、ほぼすべての植物を退治できてLD50の値が塩よりも安全性の高い、除草剤ラウンドアップを最大使用量である5リットル/ha散布して、コーンが枯れるのを待った。ラウンドアップが少し余ったので情報提供者である白川さんの麦後コーン2haにも同じく散布した。これでコーンを含む雑草も一網打尽のアディオス状態になる、はずだった……。
1週間を過ぎたころからラウンドアップの効果が出始めたが、なぜかコーン数本が枯れないのだ。同じようなことが白川さんの圃場でも発生した。良識・常識人である私はGM条例(遺伝子組み換え条例)に従い、北海道・農政部に連絡をした。誰かがメディアにも連絡をしたので数社が取材に来て、その後、新聞やTVで情報が流された。ノンビリ構えていた農政部も慌てふためいたのか、現物を確認したいということになり、長沼にある道立中央農業試験場(当時の呼称)で調べてもらうと、アワノメイガに抵抗性のある遺伝子とラウンドアップに耐性のある遺伝子、そしてその両方の特性を持つスタックスの遺伝子が見つかった。

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