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注目するのは、(1)大型作業機による省力化体制と(2)乾燥調製施設、(3)処理能力の高い選別機の導入の3点だ。収穫したタマネギはスチール製の大型コンテナに入れて、乾燥調製室に運び込む。1週間の加熱乾燥(排気吸引)によりタマネギの水分を13~15%程度飛ばす。その後、選別機にかけて、葉切・根切、手選別を経てS・M・L・2Lの4段階の大きさに分けて出荷する。一連の流れは、ヨーロッパから輸入した先進的な機械や設備によって高効率な体系を整えている。
山本栄社長は「最初は北海道の技術体系を調べていたので、ここまでそろえるのに時間がかかった。目指そうとした技術体系は海外では当たり前に行なわれているのに」とこれまでを振り返る。国内の大産地である北海道では堀り上げたタマネギは圃場で天日によって乾燥させた後に拾い上げる体系が一般的である。したがって、長崎でネックになっていた乾燥・調製に応える機械はなかったというわけだ。
近隣の農家から集荷する分も合わせると年間の取扱量は2500~2600t。収穫時期の5~7月までの圃場に入れる日は120~150t(約2ha分)を収穫する一方で、選別作業は最大100t/日の処理量で出荷している。大がかりな投資は、価格や安定品質で顧客に応えつつ、計画的な供給を可能にしたのである。
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