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土壌別経営診断うちの土ではどう作る?

金子誠良さん(愛知県渥美郡)の場合

金子 伊古部一帯は畜産が多くて困るぐらいなんです。それで、構造改善事業で共同の堆肥舎を作って、畜産糞尿を堆肥化して撒いています。

関 なるほど。撒き方はどんな風にしていますか。

金子 ダンプであけて、トラクタに排上板を着けて広げるというやり方です。スプレッダだと効率がよくない。

関 私の住む静岡県榛原郡は畜産がほとんどないんです。しかし食品加工工場が多いので、そうしたところから食品加工残漬を集めてきて、それを堆肥化して圃場に散布するまでを請負としてやろうというアイデアで動いています。

金子 それは面白いですね。しかし使う側から言えば、業者がやると高くなると思ってしまいますね。

関 一般に売るというのではなく、同じ志を持てるひとの間でやろうということなんですよ。それに、これから伊古部地区のような畑地の基盤整備は、全国的にもどんどん出てきます。すると当然有機物の不足ということが重大な問題になってきますから、取り組む価値はあるなと考えているわけです。こちらは、作付の計画としてはどうですか。

金子 メインはキャベツですが、施設のことを考えている人もかなり多いです。赤羽根(渥美半島先端部の町)の施設団地と競争できるようになるのではないかという声もあります。

関 そうなると、作り方だけでなく、売り方も含めて、すべての流れを再検討する必要がありますね。

金子 ただ、このへんもだいぶ街に攻められてきています。地区の北のほうはいつかは住宅地になることも考えておかないといけないのかなとも考えています。収穫の機械化はまだ 実用レベルに至っていない

関 新しくできた圃場を見せてもらったところ、1区画ごとが思っていたほど広くないなと感じたのですが。

金子 区画は100m×30mです。

関 全体の面積がこれだけ大規模になると、どのように機械化していくかが経営の鍵になると思いますが、そのへんはどのように考えていらっしゃいますか。

金子 移植機はみんな持っています。プラグ苗が主流で、これから移植機を買い換える人もおそらくみんなプラグ苗に換えていくでしょう。

関 育苗を集約するようなことは考えていませんか。

金子 量が多過ぎるんです。共同育苗はたぶんなりたたないでしょうね。考えないほうがいいだろうということになっています。

関 育苗土はどうしていますか。

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