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独断注目商品REVIEW

ミニトマトのソバージュ栽培

8月5日に明治大学農学部で「ソバージュ栽培は儲かるのか?」というテーマのトマトの栽培講習会が開かれた(注1)。栽培体系、全国の事例と市場での評価などが紹介され、栽培圃場を見学させてもらった。 2010年に秋田県横手試験場で開発されたソバージュ栽培は、全国の生産現場に広がり始めている。
管理作業の手間と時間が激減

「ソバージュ」とはフランス語で野生的という意味で、極力人間の手を加えずにトマト本来の自然な姿で栽培する方法にその名がついた。
施設園芸の代表格であるトマト栽培は、一般的には1本仕立てで、芽かき、葉かき、誘引といった管理作業に時間をかけて、甘くて食感の優れたトマトを収穫する。一方、ソバージュ栽培は露地や雨よけ栽培で、キュウリ用のネットに誘引し、初期生育時を除いて、管理作業はほぼ行なわない。
これまでのミニトマト栽培が抱えていた「作業時間が長い」「施設などのコストが高い」「高温に弱い」といった課題を克服する技術である。とはいえ、ハウス内とは違って、露地栽培ゆえに天候の影響を受けやすい。1株当たりの着果数が多いうえに一時期に収穫が集中する。同大学の調査では、総作業時間は変わらないが、管理作業の時間が激減し、収穫に時間がかかるそうだ。
講習会に参加した松村竹仁美さん(東京都清瀬市)によれば「今年から挑戦してみたところ、予想以上に収量が多くて驚いた。品種も複数試しているが、増やしていた出荷先でも間に合わない」という。

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