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独断注目商品REVIEW

ミニトマトのソバージュ栽培


相性の良い品種を選ぶこと

ソバージュ栽培は、中玉、ミニトマトに適性があるが、大玉トマトにはあまり向いていない。成功のポイントは適性のある品種を選ぶことにある。パイオニアエコサイエンス(株)は、シシリアンルージュ、サンマルツァーノリゼルバ、ロッソナポリタンという3品種を提案している。
露地栽培なため、「耐裂果性」は欠かせない。一時期に集中して大量の実がなるので、「日持ち性」「省力性(ヘタ離れの良さなど)」といった短時間で収穫できる品種を選んで栽培することが必要条件である。
ヘタなしトマトは収穫しやすいだけでなく、調理前の作業も少なくて済む。生食用の需要が多くを占める日本のトマト需要だが、さらなる需要拡大にかかせない加工用・加熱調理用の品種はまさにソバージュ栽培と相性が良いというわけだ。
同時期に大量にとれすぎるという問題には、工夫が必要である。たとえば、収穫時期にお客様を圃場に招いて収穫してもらう観光農園の発想は、支柱の内側からも収穫できるので親子連れには好評だという。
栽培方法が変われば、品種も管理方法も販売方法も変わる。いかに新しい取り組みを戦略として活用するのか、今後の広がりに期待したい。
(加藤祐子)

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