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特別インタビュー企画

真っ当な経営が“駄農”を退場させる!勝部農場のゆめちから戦略に込めた狙い


勝部 そう、ウチのところだけ周りより30年早く歩道が付いたんだ。
宮井 それで、私もその話を聞いて、かくあるべしと思っていたんですが、これにオチがあるんです。
ウチのところでも1坪だけ国道にかかるというところが出た。値段を聞いたら4万5000円とか言うので、「面倒だから差し上げます」と言って、徳太郎さんの話を聞かせて、だから接道する部分を舗装してと頼んだんですよ。そうしたら「それはできない」と言われちゃった。

20年以上前の時代は徳太郎さんのような話はアリだったんだけれども、今は無償譲渡というのはダメということになっているそうです。

昆 時代が変わっていたんだね。いずれにせよ、自ら働こうとする癖が身に付いている人と、誰かにしてもらう癖がついている人と、2通りいるんでしょうね。
宮井 たとえば基盤整備事業が入って休業補償をもらえることになるとします。ウチの長沼町でも来年工事があって、これは通年施工になるんですが、工事といっても、畑をやろうと思えばやれないわけではない。ただし、工事車両が出入りしたりするので、営農可能な圃場でも幅10mとか一部は取られる。だから休んでくださいというわけですが、それで休むと休業補償として10a当たり3万円もらえるという。
ではその場合、全部休んで10a当たり3万円を全面積分もらうのか、幅10mの分だけ休業補償をもらって、残りはいつもどおり作付けして自分で売上を上げるのか。そこをそれぞれが考える。

昆 作れる部分もまとめて休んで休業補償をもらうか、作れる部分では働くかですね。
宮井 恐らく長沼町の9割の人は休業のほうを選ぶでしょうね。ちょっと計算すると、作れる部分では作ったほうが全体の収入は上がるとわかるような場合でも、全体で休んでお金をもらえるほうを選んじゃう人がいるんです。私は思うんですが、そういう人の所こそが“舗装が後回しになる地域”ということでしょう。

収入額を確定させるために本業を疎かにする人

勝部 これはね、怠けたいということよりも、より確実なほうを選びたいという心理なんだと思います。
圃場に草を生やしてしまう人というのもそう。10a当たりいくらの農薬代を支出しても、その結果どれぐらい穫れるか、いくらの収入になるのか、はっきり計算できないとなれば、「10a当たりいくらです」と、はっきりわかっている政府からもらうお金のほうを選んでしまうということなんだと思いますよ。

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