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特別インタビュー企画

真っ当な経営が“駄農”を退場させる!勝部農場のゆめちから戦略に込めた狙い


たとえば長沼町の職員に私の同級生がいるんですけど、「宮井さん、小麦やってるよね」と話しかけてくるから、「ところで麦刈りっていつやるか知ってる?」って聞いたら、「んー、コメと同じだから秋かな」なんて平気で答える。土地改良区の人も、「宮井さん、土地どれぐらいあるんだっけ?」と聞いてくる。この人も同級生ですが、彼はウチがいくらお金を払っているかも、10a当たりの金額も知っているんですよ。それでも興味の薄いことは全く意識しないんですね。

勝部 そういう人は非常に多いね。
宮井 もっとえげつないこともありますよ。たとえば、道路工事などのために収用になるということがありますね。公共工事のために土地建物を売った場合には、譲渡所得から5000万円までの特別控除を差し引く特例というのがあるんです。ところがあれは、「買取り等の申出があった日から6カ月を経過した日までに土地建物を売っていること」が5000万円控除の条件にあるんです。
でも、たいていの公務員はこのことを先に言わないんですよ。それで時間をかけてごねて、仮に倍の値段で買ってもらったとしても、税金でがっさり持って行かれるというわけです。後でわかって「さっさと決めておけばよかった」と後悔する話はよくあることらしい。

勝部 「ごね得」なんて言葉があるけれど、本当は、ごねればいい話は逃げていくというのが現実です。
宮井 行政の言いなりになることはないけれど、何も敵対する必要はない。だいたい、農地の形がいびつになっているところは、行政との仲が悪い地域ですよね。
勝部 それにしても、宮井さんの肝の据わり方は私には真似ができないね。あなたは遺伝子組み換えであんなに叩かれて。私なら今頃もう日本にいないよ。
宮井 いや、それも同じことで、わからない人が多いというのはありがたいことなんですよ。みんなが最初から遺伝子組み換えOKですと言っていたら、私が遺伝子組み換え大豆を栽培したことなどニュースにもならなかった。でも、皆さんのおかげで、私は日本の歴史の教科書に載るはずの人になれた。今どう言われていても、今後遺伝子組み換え作物は必ず普及する技術の一つになりますから。
昆 その先見性を持って、日本で最初に遺伝子組み換え作物を栽培した人というわけですね。
勝部 それにしても、北海道はこれから大変だな。知事が遺伝子組み換え作物を栽培させないって言っちゃったでしょう。それをこれからどうやって言い直すか。まあ、あの知事が辞めないうちは一歩前に出られないだろうね。

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