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その後、形が悪い栗を活用するため、渋皮煮やふくらませ煮などの加工品を始める。さらに、パン食が普及に合わせてマロンジャムを作った。これは、渋皮煮から作るという製法で特許を取得している。
加工品は生食の品質に自信があるから始めたという。兵藤氏は、情報に敏感で加工品をつくって売る難しさを十分理解している。だからこそ、生食としても品質の高いもの生産できるようになってから加工品をつくり、パッケージデザインにもこだわった。
「生食で最高のものを売ってから、加工品をはじめるべきです。安い原料で加工するのは食品加工のプロがやる仕事。私たち生産者は、原料で勝負するしかない。これはうちでしかできない、というものでないとやるべきではないと思います」
品質が良ければ
口コミで広がる
「顧客は、最初は一人いればいいんです。贈答品としてもらった人が、美味しいと思えば他の人に伝えてくれます」
顧客は、この口コミだけで広がったという。現在も、テレビや雑誌などのマスコミは避け、ウェブサイトも持っていないという徹底ぶりである。口コミだからこそ、価格が高いばかりで品質は駄目だと思われたら長続きしないと話す。
「自分に聞くことですよ。自分が思う最高の価格をつける。そして、それに見合うものを作ることです」
高価格帯で販売することに成功している四万騎農園には、自分もそうなりたいと視察に訪れ、どうすれば良いかと尋ねられることが多いという。そのときは「経営者以上のお客は来ないと思え」と話すという。兵藤氏はそのために自分を磨くしかないと考えている。
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