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編集長インタビュー

地域ブランドで世界市場を開拓


昆 日本酒の輸出の経験があったんですか。
木内 はい。日本酒も輸出していました。

輸出はアメリカから

昆 ビールは国内で3割、海外で7割を販売されているということですが、海外の事業はどのようにしているんですか。
木内 日本の海外への輸出額は約250億円で、一番大きい市場がアメリカで25億円。そのうち、当社がその10%を占めています。コンテナ単位で毎週出荷しています。当社は日本の商社と取引するのではなく、海外に現地人の駐在員を置いて海外のユーザーと直接取引しています。
昆 現地に駐在員を置いている理由はなんですか。
木内 スコッチウイスキーとフランスのワインが世界の2大アルコールですが、スコットランド人がスコッチを買っているか、フランス人がフランスワインを買っているかというとそうではありません。スコッチやワインは海外の人が買って飲んでいます。日本人が売って、日本人が飲んでいるのは日本酒だけです。また、スコッチやワインは各国の現地人からユーザーが買っています。日本の酒も各国で現地化しないといけないと思います。
昆 たしかに日本の後発の輸出産業はみんな日本人に売っていますね。最初はどこの国に売ったんですか。
木内 アメリカです。いま、ニューヨークのマンハッタンだけで800のユーザーを持っています。食はアメリカから発信されます。食品を輸出するなら、アメリカで成功しないとダメです。先進国で目立たないと後進国の市場には入れません。いま、日本の農業は中国を見ていますが、大きな間違いです。アメリカ、ロンドン、パリで売れるものをつくらないと他国では売れません。アメリカで売るという戦略は間違いないと感じています。当社の場合もニューヨークに始まり、いま、パリでもロンドンでも売っています。アメリカからヨーロッパの主要都市、そこからさらにヨーロッパの地方都市に広まりました。
昆 韓国にも工場をお持ちですね。
木内 はい。いまから香港にもつくります。
昆 韓国、香港でやることはどんな意味があるんですか。
木内 我々が地ビールメーカーとして最初に韓国市場に参入して1カ月でトップになりました。ブランド力も技術力もあり、トップメーカーであることは、事業をやりやすく、利益も生みますし、業界の活性化にもつながります。これから参入する会社が増えそうです。
昆 韓国にはいままで輸入ビールがなかったんですか。

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