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特集

待ってました日本農業の夜明け!イノベーションに挑む経営者の時代 年の初めに言ってしまいます――何よりも自分に、そして時代に、同伴者たちに


皆さんの気持ちに応えられるよう、精一杯頑張りますので、今後とも応援やご指導をよろしくお願いいたします。

【15
業種の垣根を越えて全国に広がる
“国産榊”のネットワーク
「国産榊生産者の会」事務局 奥山完己(東京都八丈町)】

「国産榊を復活させよう!」プロジェクトは、2013年3月15日の『農業経営者』読者の会定例セミナーで昆編集長からいただいたテーマで、現在進行中だ。国産榊生産者の会は、会則・会長・名簿・会費なし、メンバーのモラルに従って運営している。
14年は、「国産榊生産者の会in八丈島」と題し、10月16日~17日、東京都八丈島で視察研修を実施。北は北海道赤平市から南は鹿児島県種子島まで(八丈島、御蔵島、三宅島、静岡県、鹿児島県、熊本県、佐賀県、兵庫県、宮城県、埼玉県、大阪府、東京都、北海道)、生産者、生花店、花市場、金融公庫、メリクロン苗業者、行政等、島外から48名が来島し、総勢53名が参加した。会員が皆笑顔の絶えない、活気のある会となった。
現在、国内における榊の消費の90%は中国産といわれているが、昨今の国際情勢等により、国内産の榊を望む声は徐々に広まってきている。
今回の生産者の会で発表された中でも特筆すべきことは、熊本県での事例であった。
その前の13年10月の生産者の会では、鹿児島県志布志市で視察研修を開いた。その際、熊本県の「あ~ちゃん工房」(熊本県山鹿市)の松永チサ子さんの情報をネットでキャッチし、お誘いの電話をすると「ウレシカトー!!」とおっしゃり、軽トラで片道4時間かけて参加された。
彼女の“榊経営”を見ると、地元の農産物直売所及びインターネット販売を行なっていたが、イメージどおりの販売にはなっていなかった。その後、メール、電話でアドバイスを送っていたところ、15年1月には、株式会社オークネット花き事業部「インターネット通信の花きオークション」にデビュー。今では関東、東北方面の花屋さんを中心に支持を得ている。彼女曰く、「榊を老後の楽しみにと考えていたが、このような世界(大幅な経営向上)があるとはありがたい」
この12月は今までにない注文に、めまぐるしくも有益な日々とのことである。選別、梱包、情報処理、これらをスキなく実行している賜物に違いない。
さらには、彼女の躍動を見ていた同地区の高木地区長も遊休農地の解消にと榊の植栽も始め、ついにはこの12月、彼もオークネットにデビューし、そして完売したのである。小さくとも地域おこしの輪が拡大しつつある。

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