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天を測る気を読む

金星と五運六気で考える

この冬は、12月に例年よりも大雪になった地方が多く、青森県でもそうですが、日本各地でたいへんだったようです。北海道では高潮で浸水という被害もありました。
昨今のこうした異常気象は地球温暖化によるもので、その原因を作っているのは人間が二酸化炭素をたくさん排出しているからだという説明が今の流行です。そういう研究はあってもいいでしょうけれども、私は気候・気象というものはもっとスケールの大きな現象の中でとらえるべきだと考えています。
人間がどれだけ大規模な生産活動をしたところで、それが地球に与える影響というものは、地球自体、そしてさまざまな巨大な天体が動いている宇宙から見れば実に小さなものです。その、より大きな動きをとらえようという態度なしに、何でも人間が温暖化ガスを出しているからこうなったと説明するのは、違うのではないかなと思うのです。
たとえば、青森県の三内丸山遺跡があるのは、陸奥湾から約5km内陸に位置する標高20mほどの丘陵地です。縄文時代になぜそのような場所に集落が出来たかと言えば、当時の海岸がその辺りまで迫っていたからだと言います。つまり、数千年前にも温暖化があって、今よりも海面が高くなっていたわけです。地球というのは、数万年周期で氷河期を繰り返し、さらにその間に氷期と間氷期を繰り返していると言います。
それに対して、高々数百年前のデータと比べて産業革命以降に温暖化が始まったという話を真に受けていいものかどうか。

人為よりも大きな動き
天体の影響を考える

気候・気象という大きな動きを把握しようとするなら、より大きなものの動きの中で考えるようにするべきではないでしょうか。
たとえば、天体の動きで先を読もうとすることは昔から行われています。農家には、潮の満ち引きと月の満ち欠けに関心を持っている方は多いでしょう。これは、月や太陽の引力が、生命現象を含む地球上のさまざまな動きに影響を与えているという考えによるものです。
私が関心を持っているものの一つが、金星の挙動です。惑星はどれも正円ではなく楕円を描いて運動しています。すると、地球から見てそれぞれの惑星は近づいて見えたり遠ざかって見えたりする。そこで視認しやすい金星を観測して、1年の間のいつ頃近づき、いつ頃遠ざかるかを図に描いて、8つの型に分けてとらえることにします。
近年を振り返ると、2011年、2003年、1995年が二型と分類している年に当たります。2011年は言うまでもなく東日本大震災の年ですが、りんご大不作の年でした。2003年は冷夏凶作の年。1995年はもちろん阪神・淡路大震災があった年ですが、新潟県と長野県が集中豪雨に見舞われ、平成7年台風第12号が強い勢力で上陸し、また夏は猛暑、12月には強い寒波で大雪という年でした。
そうすると、このパターンの年というのは、原因と結果という理屈は不明でも、何かあるかもしれないと身構えて臨むことができます。

道具やデータは
素直な気持ちで使う

さらに、古代中国から伝わる陰陽五行説に基づいて展開された五運六気(運気論)というものがあります。これは、五行に従った「風木」「君火」「湿土」「燥金」「寒水」の五運と、3つの陰と3つの陽つまり「厥陰」「少陰」「少陽」「太陰」「陽明」「太陽」の六気を暦に適用して考えるものです。

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