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農・業界

叶野幸衛氏(山形県鶴岡市)ウド蒸かし栽培を無加温で

  • 編集部
  • 2006年04月01日
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燃料費の高騰が園芸農家を直撃しているが、山形県鶴岡市で山ウドの蒸かし栽培に取り組む叶野幸衛さんは、加温そのものを止めてしまうという経営防衛策を取り、それが功を奏している。
作期を遅らせ燃料代を利益に

 同市の山ウド栽培は、例年であれば2月上旬から収穫作業が始まる。しかし、今年は一切加温をしなかったために、収穫は例年より2ヶ月近く遅い3月末から4月末にずれ込むことになる。それでも、市場の推移を見ると、1箱2kg入り(2L)で1200円程度ではんばいできるものと叶野さんは見込んでいる。仮に価格が下がったとしても、高騰する燃料代をかけなければ、売上が減ったところで、収益は例年より上がる可能性もあると叶野さんはみている。

 ウドの蒸かし栽培は、根茎を籾殻のベッドに並べ、上から籾殻をかぶせ、ハウス内をベッドを18度から20度に保ち、1カ月後から収穫を始める。文字通り燃料でウドを採るようなものなのだ。

 多くの生産者は、大雪による低温に加え、燃料である灯油高騰のダブルパンチに見舞われている。山ウドを始めて約10年。今年も3ベッドに植え付けをしたが、同市の思い切った無加温戦術の経営結果が楽しみだ。

 同氏にとって山ウド栽培は基幹作物ではない。ジャガイモ、ニンジンなどを大規模に栽培する畑作野菜が経営の中心である。習慣に流されずにこうした思い切った経営判断を下すセンスは畑作農家のそれなのかもしれない。

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