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どうなる!どうする?こんなとき

心配される農協貯金の流出

今回の住専処理策の最大の目的は、金融秩序の安定だった。ところが国会での住専論議が深まるにつれ、当初の目的とは反対に、農協から貯金が流出するという非常事態が起きている。どれぐらい貯金の流出が起きているのか、読者からの問い合わせが殺到した。
今回の住専処理策の最大の目的は、金融秩序の安定だった。ところが国会での住専論議が深まるにつれ、当初の目的とは反対に、農協から貯金が流出するという非常事態が起きている。どれぐらい貯金の流出が起きているのか、読者からの問い合わせが殺到した。

Q:農協貯金の流出は、具体的にどれくらい起こっているか、わかるのですか。

A:農林中金の公表数字によれば、今年3月末の農協貯金の総残高は1948年に統計を取り始めて以来初めて、前年同月比でマイナスに転じました。4月末はさらに拡大して0.6%の減少となった。そして、農林中金は、都道府県別の統計数字を4月から公表しなくなったのです。

Q:それはどういう意味ですか。

A:大きく減少を示している都道府県もあるからでしょう。都道府県別の数字を公表すれば、信用不安が起きるのではないかと極端に恐れているようですね。静かな取り付けと見る向きもあります。

Q:なぜ貯金流出が起きたのですか。

A:住専に無審査・無担保・無保証で5兆5000億円も貸し込みながら、白分たちには何の落ち度もないと開き直り、大蔵省や銀行に責任を押しつけようとしたことに、、国民ばかりか組合員農家からも「ノー」を突きつけられたということでしょう。農協は大事なお金を預けるに相応しくないと認定されてしまったんですね。

Q:どこの農協でも貯金の流出が起きているんですか。

A:決してそうではないんですよ。組合長がしっかりしている農協は、逆に貯金が増えていることもあります。組合員の信頼をがッチリつかんでいるんですね。

Q:責任を取っておけば、こんなことにならなかったと思いますか。

A:その通りです。自分たちは政治力があるから何でもできるんだという思い上がりもあったんでしょうね。

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