ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

農・業界

田尻農園(島根県松江市)、経営の省エネ化で乾田直播に取り組む

  • 編集部
  • 2006年03月01日
    • 無料会員
    • ゴールド
    • 雑誌購読
    • プラチナ
島根県松江市で、ブドウを経営の核としてコメを生産する、田尻農園(代表、田尻一輝氏)は、ブドウ栽培をより安定した収量が得られ経営的にも安定させられるよう、コメ生産の省力化を考え、乾田直播に今年から取り組もうとしている。
ブドウ栽培の安定収量確保を目指す

 島根県松江市で、ブドウを経営の核としてコメを生産する、田尻農園(代表、田尻一輝氏)は、ブドウ栽培をより安定した収量が得られ経営的にも安定させられるよう、コメ生産の省力化を考え、乾田直播に今年から取り組もうとしている。

 ブドウ栽培は両親が取り組んでおり、直売がメインなのだが、顧客も定着し、経営的にも安定しつつある。しかし、コメ栽培にどうしても時間をとられ、片手間にブドウ栽培をしていることで収量が安定しないのが現在の悩みの種。それを解消すべく、直播栽培への取り組みを考えた。

 直播をするにあたってプラウやサブソイラを3年前に、レーザーレベラ、播種機を2年前に導入。プラウとサブソイラ、レベラは導入初年度からその効果が実感出来たという。

 「プラウとサブソイラを使う前は、ロータリーで作業を行っていた。しかし、プラウ耕をした年は苗の育ち方が段違いに良くなった。反当たりで半俵から1俵ほど収量が向上し、自分でもこの違いに驚いたほど。またサブソイラは、圃場が粘土質で水はけが良くないため、水を抜くために使っている。レーザーレベラは、初年度は均平をとるのに苦労したが、その年の作は非常に良くなった。除草剤の効きは良くなったし、水はけも向上した」。

 乾田直播に取り組む前には、湛水直播にも2年ほど取り組んだ。しかし、結局、代かきやヘリ準備のためにかかる人件費といった労力とコストがかかり、省力化につながらず、移植栽培と差がないことから取り組みをやめた。

 また、収量も移植に比べて反当たり100kg近く減少。こうしたことから減収の原因を突き止めるよりも経営的にメリットがないと感じたため、移植栽培に戻した。

 今年取り組む乾田直播は、試験的に30aの圃場2枚にコシヒカリで挑戦することを考えている。そのために現在は、周辺の試験場からデータを集めたりするなど情報収集を行っている。ただ、周囲に乾田直播に取り組む人がおらず、実際に現場レベルでの取り組みや技術について相談できる人などがいないことが悩みの種である。こうした背景から田尻氏は、2月21日に行かれたシンポジウムに参加し、乾田直播に対する理解を深めるとともに、乾田直播実行者とのネットワーク作りにも積極的に取り組んだ。

関連記事

powered by weblio