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農業経営者ルポ

村にいて村をどう越えるか

  • 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
  • 第18回 1996年08月01日

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今回紹介する松木長生さんの稲作生産規模は22ha。生産したコメの80%は直接消費者に通信販売し、残りもいわく付きのコメが欲しいという業者に出荷する。生産米のすべてを自分で販売しているわけだ。今年からは国道沿いのレストランの駐車場に自動販売機を設置して無人販売も始めた。
 今回紹介する松木長生さんの稲作生産規模は22ha。生産したコメの80%は直接消費者に通信販売し、残りもいわく付きのコメが欲しいという業者に出荷する。生産米のすべてを自分で販売しているわけだ。今年からは国道沿いのレストランの駐車場に自動販売機を設置して無人販売も始めた。

 ちなみに、現在の顧客数は300戸程度で、ほとんどが首都圏のお客さんだ。消費者向けのコメの販売価格は650円/1kg。送料は別である。販売管理はソリマチの販売管理ソフト「フレッシュ」を使い、また、受注と情報入力、伝票出力は事務代行会社に委託して事務コストと手間を減らしている。但し、クレームについてはすべて松木さんが対応する。

 また、餅の加工もしており、普通の切り餅以外に、草餅、豆餅、ゴマ餅、アワ餅、シソ餅、玄米餅、チマキ、あるいはそのミックスパックなどバラエティーに富んだ商品開発を進めている。

 ところで、松木さんの水田22haのうち自作地は4haで残りは借地である。半分以上は集落内から借りており、他も隣部落にまとまっているので、作業のための移動距離は狭い範囲ですんでいる。

 しかし、松木さんが借りている水田の区画は6畝という小さな未整備水田で、自分で土木機械をレンタルして5反程度の区画に広げたものだ。

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