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土門「辛」聞

それでも集落営農組織に参加しますか?

行政と農協が「冬の陣」だとはやし立てて農家を「集落営農組織(以下集落営農)」に駆り立てる動きが、各地で繰り広げられています。これは、担い手確保を名目に、農家を囲い込んで農協の肥料や農薬を買わせ、コメも農協に出荷させようという、農協の、農協による、農協救済のための「集落営農」です。
陣立て、冬の陣、夏の陣

 行政と農協が「冬の陣」だとはやし立てて農家を「集落営農組織(以下集落営農)」に駆り立てる動きが、各地で繰り広げられています。これは、担い手確保を名目に、農家を囲い込んで農協の肥料や農薬を買わせ、コメも農協に出荷させようという、農協の、農協による、農協救済のための「集落営農」です。

 現在すでに組織立ち上げの「陣立て」を終え、2007年産からのスタートを目指している段階で、まずはこの「冬の陣」で集落の合意形成を取り付け、6月から8月の「夏の陣」で正式手続きを完了させてしまう作戦です。夏に勝負ポイントを設定したのは、麦や大豆など転作作物の作付けの関係からです。

 担い手へ農地を貸す「利用権設定」、農作業受委託契約、07年度から導入される「品目横断経営安定対策(直接支払い)」の加入契約、コメの出荷契約などへ、農家にハンコを捺させ集落営農に囲い込めば、農家は完全に農協の餌食にされてしまうだけです。

 一方、「品目横断的経営安定対策のポイント」(通称「雪だるまパンフ」)は、集落営農について「1.機械の共同利用でコストが下がります。2.意欲、体力、気力に応じて参加できます。3.農村社会もいきいきします」と、農家や農村に好都合なことだけを並べています。事実はどうなのでしょうか。集落営農の未来を具体的な試算を立て検証します。

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