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特集

フルクローラトラクタ、高性能農地を作るカギ

  • 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
  • 2006年02月01日

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まだ知られていない!その価値の奥深さ

 同じゴムフルクローラでも、湿田走行を前提とした国産機種と畑作での使用を前提とした海外機種では、出力、車重、使用条件などがまるで違う。これら2つのフルクローラが、高性能農地造成のために棲み分けされることが、日本農業の競争力強化と経営の質を高めることにつながる。


■棲み分けする国産と海外2機種

 現在、日本で稼働するゴムフルクローラトラクタは、主要トラクタ4メーカー(ヤンマー農機(株)、三菱農機(株)、井関農機(株)、(株)クボタ)と(株)諸岡(モロオカ)製。モロオカ車はすでに製造中止されているが、いまだ各地で現役で活躍している。
 国内機種のうち、もっとも普及しているのはヤンマーの「CT」シリーズだが、「1001(98馬力)」までが同社オリジナルで、それ以上の「CT-1400(140馬力)」、「CT-1600(160馬力)」の2機種は三菱のOEM。

 その三菱は、「GCR160(160馬力)」の国産最高馬力を筆頭に「GCR55(55馬力)」まで8型式をラインナップしており、140、160馬力の国産大型フルクローラを製造するのは同社のみである。それ以下のクラスでも、ヤンマーを除く2メーカー(井関、クボタ)から販売されるものの大半が同社からのOEM供給に依存している現状がある。

 趣きが異なるのは、ヤンマーのデルタマックス「CT280」から「CT420」までのシリーズ(28、30、34、42馬力)、および井関のフルクローラピッコロ「TM150」、「TM170」(15、17・3馬力)で、これらは両社のホイールタイプにゴムクローラを履かせているものだ。

 また、クボタについてはユーザーの要望に応じて供給は行なうが、基本的にはセミクローラ(パワクロ)に焦点を絞っているようだ。

 一方、世界的に見るとゴムフルクローラトラクタは、「チャレンジャー」と「ジョンディア」の2機種だけである。チャレンジャーは2002年に米キャタピラー社から米AGCO(アグコ)社に製造販売元が移っている。

 このうち、ヤンマー農機が国内販売しているジョンディアは、225馬力で30インチゴムクローラ(幅760mm)を履く「8220T」のみである。ただし、ジョンディア社では北米市場で200、235、255hpの「8020T」シリーズ、375、425、450、500hpの「9020T」シリーズを販売している。

 一方、チャレンジャーはキャタピラ社がチャレンジャーを手放したことから、日本の同社代理店、新キャタピラー三菱(株)も販売権を失い、現在のところ我が国への正式輸入窓口はない。しかし、以前より販売実績の大きかった北海道キャタピラー三菱建機販売(株)が米国の中古チャレンジャーを輸入し、ユーザーへのメンテナンスを含めた需要に対応している。その他にも北海道の中古販売業者が輸入しているケースもあるようだ。

 AGCOに買収されたチャレンジャーは、北米市場で269、301、320hpの「MT700B」シリーズと、350、400、460、510、570hpの「MT800B」シリーズが販売されている。

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