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女の視点で見る農業経営

女ひとり、給餌は3日に一度で120頭肉牛肥育経営。

エサは3日に一度で大丈夫


 一家の主婦でもある兼業農家の女性が、一人で120頭の牛の肥育と、そこから出る堆肥の販売を手掛けている。そう話すと、

「まあ大変ですね。それじゃどこにも出かけられないでしょう」

 と一様に返事がかえってくる。でも、三嶋さんは、三嶋牧場の代表であるだけでなく、河原生活改善実行グループ、美祢市農業振興協議会委員、美祢市女性問題審議会委員、山口県農家生活改善士…など、実に多くの役職に付き、会合や講演に出かけている。最近では海外の研修、視察などで家を空けることも少なくない。それでも、牛たちが病気もせず順調に成長しているのは、いったいどういうわけだろう?

 実をいうと、八重子さんは、エサは3日に一度、掃除は5日(雨期や台風の時期は3日)に一度、堆肥の切り返しは1週間に一度のサイクルで作業をしている。作業のない日も、牛舎へ足を運んでいるが、それは「顔を見る」程度。それでもちゃんと牛は育っていく。

「私には家にいるから、いろんな役目が来るんですね。それをどんどん受けなけりゃならない。そこで毎日少しずつエサをやるのも3日に一度やるのも牛の状態は変わらないとか…いろんな記録をとって工夫しました。元を糺せば“手抜き”から始まったやり方かもしれないですけどね」

 たしかに、牛舎を移転した50年以降は、子どもたちにも手が掛かり、夫の両親の介護に追われるなど、ただでさえ人生で最も多忙を極めた時期だ。現在のノウハウはそんな中で時間をやりくりしながら、獲得してきたものなのだ。

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