ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

農・業界

「行動のための農家」(英国)、3日間のスト実行、マスコミの関心を集める

  • 編集部
  • 2006年01月01日
    • 無料会員
    • ゴールド
    • 雑誌購読
    • プラチナ
農家団体「行動のための農家」が11月2日から3日間食品ストライキを実施し、農産物販売を差し控えた。同団体代表のデイビッド・ハンドリー氏はストがメディアで報道されたことは有益だったとしたが、参加した農家が3500戸と少なかったことは残念だと述べた。
 農家団体「行動のための農家」が11月2日から3日間食品ストライキを実施し、農産物販売を差し控えた。同団体代表のデイビッド・ハンドリー氏はストがメディアで報道されたことは有益だったとしたが、参加した農家が3500戸と少なかったことは残念だと述べた。

 スト実施の目的は、農家の納入価格と店頭での販売価格の間に大きな差があることを知ってもらい、販売者優位による諸問題へ関心を集めることにあった。スト開始日には、BBCなど3つのテレビ局やザ・タイムズなどの新聞で報道された。

 「ストは我々の思いを世間に広めた。多くの消費者が理解を示すだろう。だが、参加農家数は英国の農家数に比べるとほんのわずかだ。10万人の農業界がわずか3500人の動きに依存しているのはまことに遺憾だ」(同氏)。

 同氏はまた、スト支援を拒否した全英農業者組合(NFU)の態度にはうんざりしたと話す。NFUでは、農家の不満は理解するが、農家の求める納入価格上昇は、ストでは実現できないとしていた。

 NFUスコットランド代表のジョン・キンナード氏はスーパーの価格支配力の問題に対して緊急に政治的アクションをとる必要性があり、これに注目を集めさせた点で、ストを評価する。「スト実行の経済的余裕がなく、納入契約の重大な違反となる恐れから、多くはストに参加できなかっただけ。だが、ストに参加するかが話題に上がったことは現状の行き詰まりを物語っている」(同氏)。

(FWメルマガ11/8号)

関連記事

powered by weblio