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【耕すということ】
石礫除去・表層作土造成法とその意義
- 農学博士 村井信仁
- 第18回 1996年08月01日
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農業は土地が生産基盤である以上、土地に対する手当てを怠ってはならないものである。一方、土層・土壌改良は、土壌が相手だけに大きな投資を必要とするものである。しかし、土地は個人名義のものではあっても国の財産であり、人間の生活にとっていちばん大切な食糧を生産するものであるからには、政府はそれなりに支援すべきものであると考える。受益者負担を少なくして恒常的に土地の生産性を高める政策を打ち出すのが望ましい。
河川敷のようにみえる石礫の多い場所で、麦類と豆類ならなんとか栽培できるといったような土地は意外と多いものである。早魃害は受けやすいが、湿害には強い。全体が不作の時に収量が多く、なんとか採算ベースに乗せてきたような石礫圃場を、根菜類も作付けできるような生産性の高い圃場にし、早魃害も解消するにはどうすればよいか。この場合は、50cm以上の深さの石礫除去であり、30cm以上の作土の造成である。
作物の栽培は無理として放置されている石礫の多い土地も、これからは農地として活用するようにしなければならないであろう。すでに農耕に適した多くの平坦地が都市に奪われてしまっているからには、貪欲な農地開発が必要であるし、農耕地面積の絶対量が変わらないからには、そこでの生産性を最大限に高めねばならない。そのような場合にも適用できるストーンピッ力はどのような形態のものであろうか。
河川敷のようにみえる石礫の多い場所で、麦類と豆類ならなんとか栽培できるといったような土地は意外と多いものである。早魃害は受けやすいが、湿害には強い。全体が不作の時に収量が多く、なんとか採算ベースに乗せてきたような石礫圃場を、根菜類も作付けできるような生産性の高い圃場にし、早魃害も解消するにはどうすればよいか。この場合は、50cm以上の深さの石礫除去であり、30cm以上の作土の造成である。
作物の栽培は無理として放置されている石礫の多い土地も、これからは農地として活用するようにしなければならないであろう。すでに農耕に適した多くの平坦地が都市に奪われてしまっているからには、貪欲な農地開発が必要であるし、農耕地面積の絶対量が変わらないからには、そこでの生産性を最大限に高めねばならない。そのような場合にも適用できるストーンピッ力はどのような形態のものであろうか。
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村井信仁
農学博士
1932年福島県生まれ。55年帯広畜産大学卒。山田トンボ農機(株)、北農機(株)を経て、67年道立中央農業試験場農業機械科長、71年道立十勝農業試験場農業機械科長、85年道立中央農業試験場農業機械部長。89年(社)北海道農業機械工業会専務理事、2000年退任。現在、村井農場経営。著書に『耕うん機械と土作りの科学』など。
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