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【編集長インタビュー】
GM、ノンGMを含めた多様性・競争が将来的にプラスの要因になる
- 日本モンサント(株) 代表取締役社長 山根精一郎
- 第16回 2005年12月01日
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食用GMの普及と栽培用GMが認められない理由
昆吉則(「農業経営者」編集長) 食用への普及が進んでいるにもかかわらず、先進国のなかで、なぜ日本だけGMの栽培にブレーキがかかっているのだとお考えになりますか?そのあたりのところからお聞かせ頂けますでしょうか。
山根精一郎 食への普及という点では、GMの輸入量は確かに増えています。しかし、消費者側は自分たちが遺伝子組み換えで作ったものを食べているという意識がないのが問題かと思います。その大きな理由のひとつは、一般への情報伝達がなされていないということだと思います。
実際は遺伝子組み換え穀物は輸入されていて、その多くが油や飼料、加工品原料に使われているという現実があるにもかかわらず、正しく情報伝達がされていないため、自分の食べている豆腐や納豆は遺伝子組み換えじゃないから「私は遺伝子組み換え穀物を食べていない」と考えられてしまっているんですね。その意識があるゆえに、栽培は無論、もってのほかだ、みたいな形になっているのではないかと。
もうひとつは、表示制度自体が、遺伝子組み換え食品が混ざっていても5%未満であればnonGMと表記できるのも、誤解を与えている点ではないかと思います。
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山根精一郎 ヤマネセイイチロウ
日本モンサント(株)
代表取締役社長
1970年東京大学理学部卒業後、76年日本モンサント(株)入社。生物研究部部長、バイオテクノロジー部部長、アグロサイエンス事業部部長を経て、00年同社取締役副社長、02年代表取締役社長に就任。最近では、直播向きイネ新品種「とねのめぐみ」普及と、遺伝子組み換え作物の社会的受容を推進している。
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