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編集長インタビュー

米産業は今後数年が参入のチャンス品質アップが生き残りの課題に

庄内にある農家が集まり、米の集荷・販売の株式会社を設立した。それは農林中金系のベンチャーキャピタルからの出資を受けて誕生した農業系の株式会社としては第1号である。「庄内こめ工房」、それがこの会社の名前。庄内こめ工房は参加する農家に経営者としての教育の場を提供するとともに、米の自由化に伴う競争を勝ち抜ける人たちの活躍の場を提供している。日本における精米業の現状と将来的な日本の米の立場はどうあるべきか、などグローバルな視点で斎藤氏の考えを聞いた。

経営者として研鑚の場を提供 品質アップが生き残りの課題に


昆 庄内こめ工房は農家が集まり、独自に米の集荷・販売をしている株式会社としては日本では初めてですよね。その活動は農家の枠を超えたものですが、まずはその活動内容について具体的にお話いただけますか。

斎藤 米の集荷・販売業がメイン業務になりますが、それ以外に、庄内こめ工房に参加する農家には、会社の株を購入してもらい、株主になってもらいます。現在、131人のメンバーがいますが、全員が株主です。これは、一人ひとりが経営者である、という認識を持ってもらうために行っているんです。また、メンバーには研修会へ積極的に参加させるようにしています。もちろん強制ではないですが、農業界関係者の講演などに参加してもらい、自分達が今後、どう立ち振る舞っていくか考える場を提供しています。それと、メンバーが生産した米の食味を計測、ランク付けして、名前と点数も公表しています。生産情報を公表することで、それぞれが研鑚に励むようになりますからね。

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