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特集

セミクローラトラクタ人気の秘密


 北海道では、すでに大型の販売台数の25%はパワクロになっています。北海道では土壌踏圧への関心が高いからでしょう。また、酪農家のユーザーも多いことも普及の要因です。これまで150馬力のホイールでけん引していた1万5千リットルのバキュームカーを、そのけん引力や登坂性能を生かし、125馬力で引いているという例もあります。またパワクロなら、凸凹のある傾斜草地でロールグラブを使い重いベールを扱う際にも、走行が安定するという声を聞きます。

 そのほか、畝幅に合せてトレッドを前後ともに1320mm~1470mm調製できる34馬力の「KL340PCT」という管理作業専用機を北海道限定で販売しています。

 現在クボタでは、トラクタに作業機を合わせるのではなく、作業機メーカーと一緒に“ベストマッチインプル”で「作業を売る」という方向を目指しています。

 パワクロは軽量化を第一に追及してきた従来のトラクタをベースマシンにしています。これが外車と比べた、ロアリンク揚力や強度の差の原因となっているのは確かです。私たちとしては、耐久性や強度という要望にも応えていかなければなりません。しかし、まだ普及が新しく例が少ない中で、2000時間を超えて使っていただいているケースも多く、進歩は着実に進んでいます。


■次世代の日本型トラクタへ
 これからの土地利用型農業経営では、北海道がすでにそうであるように、1台のトラクタを汎用利用するのではなく、作業に適したトラクタを専用機化していく時代になるはずだ。府県といえども水田作だけという経営は少なくなるだろう。そうなれば、機械による踏圧や土練りを減らす配慮は、増収や品質向上に関わる重要な要素になる。

 そうした経営においてセミクローラは、ホイール、フルクローラに次ぐ第2・第3のトラクタとして様々な作業場面で活躍の場を広げていくだろう。その意味で、ユーザーとメーカーの協力によりさらなる改良が進められることを期待したい。

(昆 吉則)

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