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世界の農業機械・資材トレンド

オーストラリア、南アフリカ、オランダ、フランス

この機械は一見、インディ・ジョーンズ風の映画で地下室に侵入する敵の集団を丸ごとやっつける恐ろしい武器に見えるかもしれない。だが意外なことに、平和で静かなモモの果樹園で重宝される剪定機だ。

3 Super pruner shapes up


スーパー剪定機が果樹園で大活躍
From Australia

 この機械は一見、インディ・ジョーンズ風の映画で地下室に侵入する敵の集団を丸ごとやっつける恐ろしい武器に見えるかもしれない。だが意外なことに、平和で静かなモモの果樹園で重宝される剪定機だ。

 このアフロン社製の新型4枚刃油圧剪定機は、空圧式剪定バサミなら何千回も作業が必要なところを一気に剪定してしまい、来シーズンの収穫がやりやすくなるようにネクタリンやモモの木を、逆クリスマスツリー型に樹形を整える。

 ジョー・ウィンクラー氏はクィーンランド州のアトキンソンダム近くにあるクーミンヤで、ネクタリンとモモの木が8000本ある果樹園を家族で経営している。彼は2週間前にこの新型剪定機を、ミルドゥ市にあるアフロン社からおよそ15,000ドル(約168万円※)で購入したばかり。この機械はトラクタのフォークリフトに装着して、樹列に沿って枝を整然と刈り取っていき、木の高さを揃えることもできる。

 ウィンクラー氏の話によると、同じ列内の樹間の枝は依然として空圧式剪定バサミで刈る必要があるが、手間がかかって誰もやりたがらない側面部分の剪定作業を完全に自動化できたとのこと。

 剪定は毎年必須の作業。これをやらないと収穫時、収穫請負業者(多くはバックパッカー集団からなる)が枝にひっかけて、大切な収穫物を傷つけてしまう。

 ウィンクラー氏は今ではネクタリンとモモを専門にしているが、10年前まで、肥沃な灌漑農地40haでトマトや様々な品種の野菜を栽培していた。


※米ドルでの換算

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