ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

特集

機械から考える籾がら有効利用
籾がらをもっと利用できないか

かつて籾がらは稲わらと同様に農業副産物として生産と生活のあらゆる場面に利用されてきた。しかし、水分を吸収しにくく腐り難い、軽いがガサが大きくなり運搬効率が悪いなどの理由から有効に使われることが少なくなり、厄介者扱いされることも多くなってきている。反面、その成分や性状は農業場面だけでなく様々に利用の可能性があるものであり、農業が生み出すもっともまとまった副産物であるともいえるものだ。ただし、農業の現状では、比較的多く使われているのは水田などの暗渠の充填剤であり、それ以外ではそのまま土壌改良目的で水田や畑への散布、堆肥の材料やくん炭、木酢液の原料、敷料、培土、菌床などが主な利用であろう。人によっては、単に圃場還元するだけでなく、野菜などの播種後に籾がらを散布し、「籾がらマルチ」として、乾燥防止などに使っているケースもあるようだ。そこで、日頃はあまり紹介されることも少ない「籾がら」の処理・利用に関して現在販売されているという前提で、商品を集めてみた。この中には、トータルな施設の中に組込まれて利用されるものもあるため、単体での価格表示のできないものもあることをお断りする。
籾がらの収集・搬送手段


 まず、籾すり機の排風とともに飛ばされて排出されてくる籾がらを排風と籾がらに分けて袋などに籾がらを溜めていく籾がら収集装置は利用されている方も多いと思う。これを付けても籾すり機の能力には影響しない。また、一度に4~8枚の収集袋に接続して、袋の付け替えをしないでも人の手を煩わすことなく順次に袋詰めしていくタイプも一般化している。

 また、籾がらの搬送手段としての袋も、ビニールのほか網袋もあり、サイズも様々である。袋を使わず経トラックの荷台専用の幌を付け、直接その中に籾がらを搬送する方法もある。

 また、一旦堆積された籾がらは軽いがガサが大きいことから搬送に手間取るものであるが、この搬送の手段としてブロワーを使う方法もある。籾がらの山からホースで吸引するタイプと、荷受するホッパに籾がらを投げ込んで遠方へ搬送する方法のものがある。これを使って籾がらの移動や積み替えのほか、畜舎の屋根にパイプを配管し、これで籾がらを飛ばして天井から家畜のいる房毎に敷料として供給する方式をとっている人もいる。


【もみがら収集器もみがらBIG】
イガラシ機械工業(株)

【籾殻搬送機もみがらトップMT-80】
イガラシ機械工業(株)

【籾殻収納器ニューチャフロン】
(株)三洋

【もみがら収納袋ヌカロン】
田中産業(株)

【トラック用籾殻収集器ホロコン(ネット)KN-145】
イガラシ機械工業(株)

【もみがら積込機】
イガラシ機械工業(株)

関連記事

powered by weblio