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特集

鎮圧から見た畑用ハローのいろいろ
ハロー作業時の「鎮圧」が発芽率を左右する

 ユーザーもメーカーも砕土率の向上という側面に気をとられて、ハローに取り付けられる「鎮圧ローラ上の栽培上の価値をあまり語ろうとはしない。そのために、各メーカーのカタログを見ても、鎮圧ローラはあくまで「附属品」としての表現しかなされていないのはどうなのであろうか。また、単一の作業機としても、各メーカーは各社のロータリに取り付く後づけの鎮圧ローラをもっと商品化し、宣伝すべきなのではないか。

 北海道の畑作地帯では鎮圧ローラの価値は比較的認識されているが、府県の畑作地帯ではほとんどその認識がなく、ただひたすらロータリで過剰砕土、過剰膨軟化をしており、それが結果として直播種子の発芽不良や様々な障害をもたらしていることもあるのではないか。

 また、ここで紹介しいているとおり現在市販されているのは大きな馬力のトラクタを必要とする作業機ばかりである。メーカーは、もっと小型のハローやロータリに対しても標準で鎮圧ローラの取り付けが可能な機種を提供できないものであろうか。また、その前提には作っても売れないという事情があるのであり、ユーザー側の砕土・整地に対する認識を改める必要もあるのかもしれない。

 なお、(株)マツモト=〒370‐12群馬県高崎市倉賀野東部工業団地2454-3 TEL.0273‐47‐1921=という会社で、ロータリ装着型の「ガーデンローター」という鎮圧ローラを販売している。これは、ロータリの後部に1点吊りで取り付けるものでロータ径30cmでロータ幅100cmから200cmまで10cm刻みのものが用意されているという。メーカーでは使用しているロータリの耕うん幅プラス10cmのタイプを使うようにとしている。なお、標準小売価格は100cmのものが6万8000円、200cmのものが10万4000円だという。

 以下、鎮圧ローラが装着可能な畑作用ハローについて、各社の製品を紹介する。ハローとしてはここで紹介しているロータリハローおよびバーチカルハロータイプ以外に、スプリングハロータイプのものなどもあるが、ここではロータリとバーチカルの2タイプに限った。また、鎮圧ローラにはカゴローラ状のものや算盤玉を並べたようなパッカータイプなど各種の物があり、詳しくは使用条件に合わせてメーカーに問い合わせることをおすすめする。


ロータリハロー


 駆動するロータリ爪で攪拌耕により砕土し、転圧輪で鎮圧を行うもの。

【ニプロスーパーハローSHシリーズ】
松山(株)

【ニプロスーパーハローBHシリーズ】
松山(株)

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