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農・業界

英国農家危機ネットワーク談、補助金申請でストレス増大

  • 編集部
  • 2005年07月01日
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今年の1月以降、新補助金制度の開始に伴う書類作業からくるストレスに悩む農家からの各団体への電話相談が増加している。
 今年の1月以降、新補助金制度の開始に伴う書類作業からくるストレスに悩む農家からの各団体への電話相談が増加している。申請の締め切りとなる5月16日直前には相談件数が急増した。農家危機ネットワーク(FCN)の副責任者ヘレン・ダグリル氏は「誰もが強いストレスと不安を感じている」と話す。

 同氏は、農家単独支払いの申請、農村土地登録、農村支払い庁の電話相談窓口の中央一元化などが、4月にFCNへの電話相談件数が増えた原因だとして、「できる人や準備万端な人でも誰彼となく相談しているのが現状。全農家が苦労している」と話す。

 「ストレスや抑うつを感じたら早めに医者にかかるべき。追い詰められる前に来れば、もっと対処できる。期限切れ、書類の返送、支払い遅延など、今後も心配の種は尽きない」(同氏)。

 農村ストレス情報ネットワークのジェームズ・モリシュ氏も信頼できるサポートグループに連絡することを薦める「助けを求めるのは弱い人、などと考えない。本当に強い人は助けを得ながらでも問題解決を図る。人に話せば肩の荷は軽くなる。誰でもいつかは援助が必要」(同氏)。

 農村情報サポートチームのリーダーのクリス・コーツ氏は、口蹄疫騒動と書類申請作業が重なりストレスが増大したとして「口蹄疫騒ぎの後、ストレスが悪化した人もいる。無力感を感じるときは、自分がどれほど多くの能力とスキルを持っているかを思い出してほしい。農家は自殺の危険性の高い職業の一つで、注意が必要だ」と話す。

(FWメルマガ5/20号)

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