ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

同伴者たち

品質管理の基準を定義するのは国ではなく生産者の仕事である!/(株)伯養軒 専務取締役 伊藤俊二

 高橋さんのようにいきなり10haというのはなかなかできませんが、自分で作り、自己責任で売るということを通じてしか事業への道はないと思います。

 先の金山町の方にしても、17年間の努力があるわけです。

 農作物を売るのはいい。じゃあ売れ残ら漬物を作ろう、それも一つではなく古漬けから浅漬けまでバリエーションをつけて作るというようにですね。 そこまでやって初めて自己責任で売って行くということが成立するわけですったものをどうするか、というところから漬物を作ろう、それも一つではなく古漬けから浅漬けまでバリエーションをつけて作るというようにですね。

 そこまでやって初めて自己責任で売って行くということが成立するわけです。


国家的食糧生産と地域食材生産の2本立


 宮城県で考えますと、仙台平野や大崎という条件の良い肥沃な農地に対する県の米中心の政策が中心です。米以外には関心がないんです。行政側でも相手になっているのは経済連ですね、農協しか相手にしていない。ですから私たちに対して興味もないわけです。

 大分だとか熊本は水田面積が小さいですから必至の思いで、米以外の農産物を私たちにどうやって売るかと取り組んでいましたが、その落差というのは本当にビックリするほどのものでしたね。ここにきてやっと稲作以外を畑作でどうするのかというか、畑作こそがこれからのテーマだ、非稲作ということが大切だということが、分かってきたように思うんですね。

 まあこと野菜に関しても、この地域ですと転作田を使った指定産地がこの15年位で増えてきているわけですが、農協さんが共同選果場を作って、市場にどんどん売るという形の畑作ができているわけです。これで成り立つのかということになると問題はあるわけですね。

 もちろん、私は広域流通を否定するつもりはありませんが、それだけでいいのかという問題は残るわけです。

 大都市の人間は野菜食うなということにはなりませんから、広域流通の必要はある、しかし、広域という一方の流れだけでいいんだろうかということです。

 地域流通がなぜだめになったのか、それは効率の悪いところは集荷しないようになってきたことや、単協の合併がどんどん進んできて、ますますそんなことはやってられないことになってしまったからですね、現実は。

関連記事

powered by weblio