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世界の農業機械・資材トレンド

フィンランド、南アフリカ、オーストラリア、米国

作物の含水率が20%以下になってから収穫し、水分が14%になるまで乾燥させた後、貯蔵、細断する。この作業を経てやっと飼料となる。これが北欧で従来行われてきた、穀物を家畜用飼料にする工程だ。

From harvest to quality silage-in one step 


収穫から良質サイレージ作りまでワンステップ
From Finland

 作物の含水率が20%以下になってから収穫し、水分が14%になるまで乾燥させた後、貯蔵、細断する。この作業を経てやっと飼料となる。これが北欧で従来行われてきた、穀物を家畜用飼料にする工程だ。

 フィンランドの会社、アイモコートティーンコネパジャ社は、この多くの段階のいくつかを一度に行い作業機を開発、一連の生産工程の単純化と低コスト化を実現した。

 「マースカS2×2クリムパーバッガー」は、穀類やトウモロコシを粉砕した直後に、プラスチックチューブの中に送り、パックする。こうすることで、乾燥やサイロに貯蔵する手間がかからない。

 この粉砕とパックが一体となった仕組みには、他にもいくつかの利点がある。その第1が、農家が含水率の低くなるのを待たずに穀物を収穫できることだ。これによって穀物が通常より早く収穫できる。冷涼な気候の土地においても、季節に左右されず収穫できるため、栽培シーズンを長くすることができる。

 第2の利点は、乾燥の手間が要らないことだ。穀物は気密性のプラスチックチューブに送り込まれる際に、t当たり3~5リットルの酸系防腐剤が加えられる。

 プラスチックの直径は、1.2m、1.5m、2.0mの3種。チューブ一巻きの重量は、それぞれ44kg、51kg、68kg。これで、全長60mの「ソーセージ」ができあがる。

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