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津軽・黄金崎農業通信

収穫を終え、野菜集出荷施設の竣工をひかえる黄金崎農場の秋

 協議会では、法人の経営強化や農業のイメージアップなどの活動を展開することにしています。そのトップに位置する法人として、模範とはいえないまでも、見本とはなれるような経営を展開しなければと肝に銘じているところです。

 ただ、これまで多くの法人が活動を停止していることでもわかるように、複数戸から成る法人は、経営を安定させながら存続させていくのは容易ではないのです。

 我が農場も、この数年、大きな投資をするだけに経営的にはかなりの厳しさがあります。例えば、約86haの土地を10a1万円の小作料で借り、5年後にはその金額も算入して購入する農地保有合理化事業を使っているのですが、、単位面積収入の少ない土地利用型作物を柱とする我々の経営にとっては、10a1万円の負担は大きいものがあります(86haでは860万円にもなる)。こうした苦しさを仲間とともに乗り越えなければならないのですから、言うは易く行なうは難しです。

 5月30日に起工した野菜集出荷施設の建設工事が順調に進み、施設の輪郭がはっきりとわかるようになりました。完成は10月20日の予定です。この工事で嬉しいことがありました。井戸を掘ったところ、深さ200mで1分間に100Lの水が自噴したのです。16℃での実においしい水で岩木山の伏流水かもしれません。16℃ではダイコンやナガイモの洗浄と鮮度維持には最適の水温です。

 嬉しい出来事も加わった、この集出荷施設の竣工式は、10月下旬ですが、今年最大の行事になりそうです。こんな明るいイベントを通して農場に働く人達が元気良く仕事をしてもらえればと、願いを込めています。

 深浦の農場事務所の南東約5キロに位置する白神山地が秋の気配を増しています。四季が確実に繰り返すように、苦しさの後には間違いなく発展がある、そんな大型経営に思いをはせる黄金崎農場の秋です。

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