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ライスボードのポジティブ米ニケーション

新潟県産コシヒカリ、国際市場に参入

「日本の野球には夢がない」という野茂英雄投手の名セリフがアメリカ人のハートの琴線に触れたと、今回わたしたちをボランティアで支えてくれた野田さんが教えてくれた。わたしたちに置き換えればさしずめ「日本の稲作には夢がない」だろう。産地間競争の激化と生産者価格の低迷、国際競争、働き手の高齢化と後継者不足、将来展望が開けない農政、どこをどう見ても夢のかけらもない「真っ黒けのけ」だ。だけどちょっと待て。よくよく新食糧法を眺めてみればかすかな希望が垣間見える。自由の種子が播かれているのだ。しかし、この種子の栽培方法は育てる人の頭を耕さなければ根を張らない。嘆いてばかりいないで時代が与えてくれた自由を満喫して酸化皮膜を破ろう。
 「日本の野球には夢がない」という野茂英雄投手の名セリフがアメリカ人のハートの琴線に触れたと、今回わたしたちをボランティアで支えてくれた野田さんが教えてくれた。

 わたしたちに置き換えればさしずめ「日本の稲作には夢がない」だろう。産地間競争の激化と生産者価格の低迷、国際競争、働き手の高齢化と後継者不足、将来展望が開けない農政、どこをどう見ても夢のかけらもない「真っ黒けのけ」だ。

 だけどちょっと待て。よくよく新食糧法を眺めてみればかすかな希望が垣間見える。自由の種子が播かれているのだ。しかし、この種子の栽培方法は育てる人の頭を耕さなければ根を張らない。嘆いてばかりいないで時代が与えてくれた自由を満喫して酸化皮膜を破ろう。


滞る水は腐ってしまう


 内陸に向かう川は死んでしまうという。その代表例が死海だろう。日本の稲作はまさに内向きのみで生きてきたおかげで宿便が詰まって噴死寸前だ。その意味で外国産米輸入と国際競争は川の流れを変えるよいチャンスといえなくもない。

 政府の「一粒たりとも米は入れない」という言葉を信用していなかったからライスボードが誕生した。が、あまりにもお粗末な農政に「政府なんかに頼らずに生きるのだ」と全国の稲作農家にメッセージを送らずにはいられなかった。だから、新食糧法が施行された昨年の11月1日に照準を合わせ、米の生産国へ輸出して「日本稲作元気だぜ!」を示そうと春から行動していた。

 まず超巨大商社の穀物部にアタックした。商社の流通組織を利用できないか、もしくは、海外駐在員向けの社内支援物資に加えてもらいたいと考えた。先方の商社は法律改正後の国内での活動、とりわけ新潟米の集荷をリンクさせ、非常に興味を示した。

 しかし、結果的には話は暗礁に乗り上げてしまった。春の時点では政令・省令の詳細がわからず動きがとれなかった。巨大商社が動くとインパクトが強すぎアメリカ政府と役所から反発が予想されたからだ。それならばと、独立系の小さな商社を軒なみ当たってみた。しかし色よい返事はもらえず年を越してしまった。

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