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個別の農業研修だと、やはり、都中で自信を失ったり、相談できる仲間がいなかったり、あるいは体調が悪くなったりします。それで不安が高じて長続きしないケースがあるのですが、今回は誰も脱落しなかった。行く前より、しっかりして帰ってきました。
昆 農業には教育的機能もあります。今の若いフリーターに不幸があるとしたら、職場で学ぶチャンスを奪われてしまうことですよね。しかも、日本は他人に対する励ましや勇気づけが欠如した社会になってしまっている。農業に触れると、他の産業ではなかなか得られないことを学べます。お天道様の力を知り、土との付き合い方を知るとか。そこに産業としての農業の可能性もあると私は見ているのですが。
南部 面白いですよね。一般企業では得難い経験を積めると思います。企業的な農家で研修を受ければ、また違った様々なことが学べるでしょう。一石二鳥どころか、三鳥、四鳥になるかもしれなません。
昆 今後、農業を通じて若者に働く場を提供できる人々がいるとしたら、ちょうど「農業経営者」の読者層と重なるのですが、彼らにメッセージはありますか。
南部 どのくらいの数の若者が飛び立つのか、まだわかりませんが、経営者の方々には新しい時代が来たのだと、まず理解して欲しいですね。これまで農業で「新しい」と言うと、栽培方法や技術の話だったと思います。今後は人材投入、労働力供給の面で変化が起きる、新たなシステムができるのです。
(まとめ秋山基)
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南部靖之 ナンブヤスユキ
株式会社パソナ
グループ代表兼社長
1952年神戸市出身。関西大学工学部の卒業前に人材派遣業を開始。以来、新たな就労や雇用のあり方を提案し続け、03年月東証1部上場。また、各地の大手企業とともに関東・関西雇用創出機構を立ち上げ、業界や産業の枠を越えた転職、再就職の実現を目指す。著書に「人財開国」「創業は創職である。」(共著)「この指とまれ」など。
http://www.pasona.co.jp/
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