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【土門「辛」聞】
新しいプレーヤーたちへの交替が進行中
- 土門剛
- 第11回 2005年04月01日
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今農閑期の講演行脚もようやく終わった。行く先々でいろんな方と出会うことができた。もちろん「元気組」の面々とも数多く出会った。
「新酒を飲みに来ないかい」。そんな誘い文句で出かけたのが山形。声をかけてくれたのは、Y社のI社長だった。旧財閥系肥料メーカーの県内一次卸でありながら、肥料の商いは5%ほど。農薬、農業関連資材、燃料のサンフレッチェ(3本の矢)で業績は好調。絶えずマーケットを凝視しながら成長分野に食い込んでいく経営スタンスは脱帽ものである。
そのI社長が、「声をかけたら18人も集まったよ」と話してくれた中に、ビジネス・パートナーである地方青果市場Y社のI社長や地元金融機関の若手の面々があった。2人のI社長は、片や果樹や園芸の技術をアドバイスしたり資材を販売すれば、片やそうして栽培された果樹や野菜を売り込む役割分担を10年以上も続けてきた。元気をなくした肥料商や青果市場に絶えず「気合いだ!」の号令をかけてきた。
その青果市場Y社のI社長。「地元だけではダメだ。リレー出荷態勢を組まないと生き残れない」。流通大激戦の中での経営サバイバル策の方向を秘かに語ってくれた。
「新酒を飲みに来ないかい」。そんな誘い文句で出かけたのが山形。声をかけてくれたのは、Y社のI社長だった。旧財閥系肥料メーカーの県内一次卸でありながら、肥料の商いは5%ほど。農薬、農業関連資材、燃料のサンフレッチェ(3本の矢)で業績は好調。絶えずマーケットを凝視しながら成長分野に食い込んでいく経営スタンスは脱帽ものである。
そのI社長が、「声をかけたら18人も集まったよ」と話してくれた中に、ビジネス・パートナーである地方青果市場Y社のI社長や地元金融機関の若手の面々があった。2人のI社長は、片や果樹や園芸の技術をアドバイスしたり資材を販売すれば、片やそうして栽培された果樹や野菜を売り込む役割分担を10年以上も続けてきた。元気をなくした肥料商や青果市場に絶えず「気合いだ!」の号令をかけてきた。
その青果市場Y社のI社長。「地元だけではダメだ。リレー出荷態勢を組まないと生き残れない」。流通大激戦の中での経営サバイバル策の方向を秘かに語ってくれた。
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土門剛 ドモンタケシ
1947年大阪市生まれ。早稲田大学大学院法学研究科中退。農業や農協問題について規制緩和と国際化の視点からの論文を多数執筆している。主な著書に、『農協が倒産する日』(東洋経済新報社)、『農協大破産』(東洋経済新報社)、『よい農協―“自由化後”に生き残る戦略』(日本経済新聞社)、『コメと農協―「農業ビッグバン」が始まった』(日本経済新聞社)、『コメ開放決断の日―徹底検証 食管・農協・新政策』(日本経済新聞社)、『穀物メジャー』(共著/家の光協会)、『東京をどうする、日本をどうする』(通産省八幡和男氏と共著/講談社)、『新食糧法で日本のお米はこう変わる』(東洋経済新報社)などがある。大阪府米穀小売商業組合、「明日の米穀店を考える研究会」各委員を歴任。会員制のFAX情報誌も発行している。
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