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女化通信

陸田に緑肥を播く

  • 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
  • 第6回 1996年10月01日

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昭和5年生まれの高松求氏は、茨城県牛久市女化町という畑地帯に住む複合経営農家である
ご自分ではすで引退した“経営者”だという同氏だがその経営体験から生まれるさまざまなアイデアや経営への考え方は聞く者の規模や作目を問わず、示唆に富む
「女化通信」のタイトルで同氏のその時々の仕事と本誌とも共同で進める経営実験の模様を紹介していきたい
 前号で紹介した7月末のコート種子を使ったニンジン播種のその後の様子は写真1の通り。今年の場合、同じ時期に撒いたニンジンはコート種子を使った所では多くの人がスキ込んだりしているの見れば、鎮圧の発芽に対する効果は正解だったといえるのではないだろうか。発芽した後、台風17号の風で一部が土ごと吹き飛ばされた場所もあったが、それでも大勢には影響ない。むしろ、葉が少し茂りすぎではないかという不安はあるがまずまずの出来だろう。


緑肥を使ってみる


 高松氏は、今、緑肥を面白がっている。高松氏の家の前の水田は、畑に水を入れて水稲を作る「陸田」である。元が畑であるだけでなく、田畑輪換を頻繁に繰り返すので地力の消耗も激しい。もともと地力の乏しい地域でもある。その対策として、今年水稲を作った場所とバレイシヨを作った陸田に緑肥作物を作ってみた。

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